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【ネタバレ考察】映画『モンタナの目撃者』「ブラピはモンタナ愛していた」「アンジー疲れてる?」「心のトラウマからの脱却は簡単?」

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アンジェリーナ・ジョリー最新作です。もうディズニー映画の『マレフィセント』のイメージが強い、いや強すぎますが、若い頃は「演技派女優」として多いの期待された人です。

『17歳のカルテ』ではアカデミー助演女優賞を受賞していますし、生きる伝説クリント・イーストウッド作品『チェンジリング』での母親役は狂気でした。最近はエンタメ作品中心の活動となっているところがちょっと悲しいです。

さて、本映画『モンタナの目撃者』も同様で、あまり内容がありません。心に抱えたトラウマを克服するために困難に立ち向かって、復活という予定調和が見て取れます。

それは映画としては「ありあり」なので、オッケーですが、脚本が使い古された展開なのです。「ありがちな映画」なのです。これくらいのトラウマを抱えた人っています。

アンジー演じるハンナは消防士です。消防士という職業なら目の前で人が死ぬのは当たり前の出来事なのです。それを見て、いちいち心のトラウマになってしまったらプロとして失格なんです。

ですから、死んだプラス「もっと強烈な出来事」を内包して欲しかったのです。例えば燃え盛る火の中の少年たちが絶望のあまり、互いに殺し合いに発展するのを見たとか、、、、。

映画に於いては常に新しい“ストーリー”を追い求めたくなるのです。「こんな物語初めてだ」とか「よくぞこんな話を考えてものだ」などです。となると、本映画『モンタナの目撃者』は新鮮味がありませんでした。

それとアンジェリーナ・ジョリーに「キレがない」印象が否めません。

一応、アクション要素も含んでいます。ロープで登ったり、火災の中を走ったりしますが、力強さに欠けるのです。

大火災映画だけに、全身の水分が抜けてしまっているのではないかと心配になりました。役柄が絶望した女性なので、元気がないのはわかります。

でも「疲れ切っている」アンジェリーナ・ジョリーの素のままなのです。とても痛々しい感じがします。

さて、わたしは『モンタナの目撃者』を観ながら、元夫ブラッド・ピット(映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や映画『アド・アストラ』)出演の名作を重出していました。そうです『リバー・ランズ・スルー・イット』です。とても美しい映画です。

モンタナの大自然の中で家族愛を描いた名画です。そのブラッド・ピットが愛したモンタナをアンジェリーナ・ジョリーは「焼きました」(笑)。

もちろん、彼女に悪意はないと思いますが、もし元夫への決別のメッセージであったのなら面白いなあって思いました。勝手に夢想して楽しめたという意味で良い映画でした。

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