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6月ある日

昨夜はロキソニンと睡眠導入剤を飲んで就寝。
しかし全く効かず、朦朧とした意識で追いロキソニンをする。胃が丈夫でよかった。
結局効かず、夜中何度も唸りながらベッドの上をごろごろとのたうち回った。(not寝返り)

そんなだから寝起きは最悪で、おまけに浮腫んでいる。眠気と引き続きの痛みで好きな人に弱気のメッセージを送る。

それでも出社すればそれなりに体制が整い、弱気いかんいかんと思い直し、謝罪の一報を入れる。
弱いところはできるだけ誰にも見せたくない。昔から可哀想と言われることが嫌だ。
猫のように去り際を弁えたい。でも言葉にしないと自分の状態が伝わらないのも事実でもどかしい。

ある時点から集中力がめきめきと湧き上がってくるのを実感して、仕事を薙ぎ倒していくようなイメージで働く。

業務で2社に問い合わせ。電話はいつも緊張する。
取り扱いができるかどうかの確認。代理店に尋ねたものの、痺れを切らして直接製造元と教わった会社に問い合わせをしてしまう。

近頃何件も同じ問い合わせが来ると呆れたように笑っていた。見ず知らずの人と電話をするというのは、仕事だとなおのことむず痒い。
相手の呼吸のタイミングや正解と思しき立ち振る舞いが図りかねる。とりあえず、2社ともにお騒がせしてすみませんと謝罪し、代理店にも感謝とお詫びのメールを入れる。

上司不在3日目にもなるとだんだん腹がくくれてくるのか、仕事の捌き方が掴めてきた。
ように思うけれど、これは後工程の人たちが気長に待ち、見守ってくれているからこそだということを忘れずにいたい。

先週散々、今週はいつもより優しくしてくれ(いつも優しい)と言って回った成果だろうか。
とにかくいつ話しかけても一定のテンションで対応してくれる別部署の人たちには感謝している。

ロキソニンはいつも知らないうちに無くなる。
正月にこれまたコロナで朦朧としながら買ったロキソニンがもう無くなった。いつの間に。

帰り道道すがらのドラッグストアに立ち寄ると、ロキソニンを扱える店は限られているという事実を知り俄かに衝撃を受ける。
ドラッグストアとは?!と内心狼狽えつつ、一件目では見切り品ワゴンに転がっていたプリンチョコレートを購入。
プリンにはそんなに触肢が動かないが、プリン味のチョコレートは好きだ。たまご味が好きなんだな。そして最近分かったことはバター風味というのはどうも苦手らしい。

2件目のドラッグストアは、確か18:30までロキソニンが買えると思い、諦め半分で18;30ちょうどに入店。先客がいたおかげか、なんとか購入できて安心。

受付時間を過ぎているのに、処方箋窓口の人が優しくて恐縮する。
あなた(とロキソニン)のおかげで今夜安心して寝られます、と心のうちで感謝を告げる。

ロキソニンはプレミアム、しかもこれまで買ったことのなかった倍量入りの箱を購入。痛みに対して我慢強い方だという自負はあるけど、痛みのせいで誰かに迷惑をかけるのは嫌だ。

隣接のスーパーで惣菜の焼き鳥を買う。いつだって焼き鳥が食べたい。
ビールと焼き鳥、歯痛が少しおさまってピークを超えたことの確信を得たいがためにがぶがぶと噛む。
そしてじわじわ痛む。いわんこっちゃない。ロキソニンを飲む。

食の空気から抜け出すために、金沢で買ったお香を焚いてみる。いつもなら休日の明るいうちにしか焚かないので、なんだか特別な気分だ。

ホテルで同室だった子と、夜の会食までの30分間に小走りで出かけ、ものの3分ほどで購入したお揃いの香りのお香。
3分間の滞在でも店員さんはにこやかに試し焚きまでしてくれた。

その子が選んだものを、真似るように同じものを購入した。行きも帰りも小走りだったけど一緒に来られたことが嬉しかったのだ。

夏の香りと銘打たれたお香の香りに包まれながら台所スペースに立つと、隣の部屋の換気扇から肉を焼く臭いが伝わってくる。

いつもは22時ごろに肉を焼いているので、肉ばっかりですねとは思いつつ、今日は少し早いのねと老婆心が動く。壁ドンしてくるなよ。

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