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再生医療とネット

当院で再生医療を実際に受けている患者様

のほとんどの方は、自分でネットなどで調べて来院されます。自分の病気が少しでも良くなる方法は無いのか?手術を勧められたんだけど他の良い方法があるのでは?といった感じでしょうか。本来医療には紹介制度が存在しています。専門外の病気の可能性があったり、自分の施設では検査や治療が出来ない場合は医療連携制度を利用して患者さんを紹介し合う制度です。
余談ですが、自費診療に関してはあまり連携していないことが多いですが、沖縄は狭い土地柄も相まって、実は自分の専門外の場合は美容医療でも紹介したりされたりすることは結構多いです。
再生医療に関して知識を持ち合わせてない医師が多い中、こと再生医療に関しては医師や他施設から紹介されて患者様がいらしゃることは皆無です。

そんな多くの患者様が

情報を得るのはネットが主流です。
自分の病気が診断されて、医学的知識もゼロで担当医から詳しい話も聞けず、不安になってネットで様々な情報を得たとしても何が正しくて、何が間違っているかを判断するのは至難の技です。再生医療に関しては、我々専門知識を持った医師ですら未知の世界ですから、知識のない一般の方がネットの情報で混乱するのは当然ではないでしょうか。でも患者様は少しでも良くなりたい、元の健康な状態に戻りたいという藁にもすがるような思いで情報を探します。その中で再生医療という言葉に光明を見出してクリニックを検索して当院へ辿り着く方も少なくありません。

とても大切なことは

どこまで良くなるかです。
ネットには様々な情報があります。しかし自分がどこまで良くなるか、はたまた良くならないかはどこにも書いていません。私たちは、実際にクリニックに足を運んで頂いて診察させていただくことがとても大切だと考えています。診察で実際にすることは、日常生活で何が困っていて、どこまで出来るようになりたいかといったことを具体的にお伺いして、お互いに最適なゴールを設定するということです。単純に「良くなる」「良くしたい」というのはお互いに目指すゴールですが、「良くなる」にも様々なレベルがあるわけです。残念ながら再生医療で全てが改善する訳ではないですし、逆に再生医療でないと出来ないこともあったりします。治療に進む前にその期待値のギャップを埋める工程を私達はすごく大切にしています。

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