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生い立ちと出会い

プロフィール
戦後がさほど遠くない、昭和23年(1948)九州、福岡県の炭鉱町で3人兄弟の長男として生まれた。当時の炭鉱社会は、まだまだ人種への差別と階級社会が残っていた。炭鉱で事務を執ったり経営にかかわる職員、現場で石炭を掘り出す坑内員や鉱員とは明らかな差があった。3 か所の炭鉱で生活してきたが、どの場所でも職員は鉱員たちの住む長屋の住宅群を見下ろす高台に一戸立ちの社宅が建てられていた。

当時は16時にサイレンが鳴り響き、見下ろす鉱員宿舎からは一斉に夕食支度、七輪から立ち上るのぼる煙が一帯を覆いつくし眼下に広がり、雲海を思わせた。そしてその雲海の中から、「犬達」の物欲し気な鳴き声があたりに響いていた。


そして、私のその後の恐らく人生の方向を決定する、「犬」との出会いがありそれに纏わる幾つかの物語が生まれた。
はや後期高齢者の域に達したが、「犬」との事以外ほとんどを知らない、経験してこなかった。そんな私の過去と短いであろうが将来の夢、そして何より「犬達」との事柄を書き続けたい。

気負わず、思い詰めず、ゆっくり、のんびり気長に楽しんで続けたい。

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