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30代一年生の、大人な春の迎え方

夫の異動が決まって、こころがそわそわしていた。うれしいけれど、おいてけぼりをくらったような、そんな複雑な思い。それに加えて、いつも通り新年度が近づいて、なにか新しいことをはじめなきゃ、というきもちになっていた。こういうときは、やたらと本を読み漁りたくなったり、ことばにしてみようと試みたりするのが常だけれど。今日のわたしはというと・・・

朝起きたら、なにも考えず、身支度の流れで家中の掃除を済ませていく。雨を理由に引きこもるのをやめて、思い切って外に出てみる。SNSの代わりに、こころに馴染んだ、内田彩仍さんの歴代のムック本を眺めてみる。そんな風に、頭じゃなく体を動かして、新たなインプットを制限して、こころの声にまっすぐ向き合ってみると。思いのよらない発見があったのでした。

新しいコスメを買って家に帰ったところ。お風呂に入る前だというのに、メイクを直して、髪を巻いて、コーデを組んでと、ファッションショーがはじまってしまって。そこからふと、なりたい自分のイメージが、具体的に湧いてきて・・・

ああ、わたしは、毎日しっかりメイクをして、髪の毛を巻いて、ぴったりした着心地の良い白のトップスに、上品な色のふわっとしたスカートを合わせて、肌にあうシルバーのアクセサリーを身につけて、縁のしっかりした眼鏡をかけて、余裕をもって仕事にでかけたいのだと。生活の中に、もっと自然な流れで、仕事があればいいなと。仕事用の自分じゃなくて、プライベートのようにいきいきとした自分で、仕事をしたいなと。そんなことを考えていたら、そわそわやもやもやが、自然と消えていたのでした。

30代になって、いろんなことがクリアになってきた。それは、20代のうちに、たくさん遠回りをしたからだと思う。最近、点と点が繋がって線になることが増えて、とっても生きやすくなってきた。歳をとるってきっと、こういうことなんだろう。さて、春が俄然、楽しみになってきた。あなたのもとに、春の便りは届いていますか?

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