脳は同じ所にいたい

また、脳にだまされるところだった

脳はどうやら、私が不幸だと落ち着くようだ
私がろくな人間ではないという証明を
上手に拾って集めてくれる
私がいかに不幸かという事実だけを
目に入れるようにしてくれる
ご親切に

身体が弱っていると
その罠にまんまとハマる

私は今日も変わらず、不幸です
いま与えられているものだけで十分
笑顔を作ってみる
これが幸せなのか
私の人生はこんなもの
あ、どこかで安心している

でも、もう結構

だまされないぞ

私が不幸で居ていいはずないじゃないか
おかしいよ

嫌なものは嫌なんだ

なぜ不幸で居なくちゃいけないの

病気は私への罰だなんて
誰が決めたの

身体は私を罰して何の得があるの

身体が私を痛めつけたいなんて
死なせたいなんて
そんなはずないじゃん

身体は生きようとしている
身体は私に、生きるように働きかけている
どこでも、どんな時も

望まずとも
爪は伸びるし、お腹もすく
息をしてるし、心臓も鼓動を止めていない

脳よ、そんなに変わりたくないのかい?
同じ所に居たいのかい?
不幸で居ることがそんなに大切かい?

私は、新しい世界に行く
心から笑える世界へ

痛みとともに
こみ上げる感情とともに





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