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雲取山日帰り縦走(三峯神社~鴨沢)

6月10日(土)に、三峯神社から鴨沢まで雲取山を縦走してきました。

今回の行程

三峯神社→炭焼平→霧藻ヶ峰→お清平→白岩山→大ダワ→雲取山荘→雲取山→ヨモギの頭→ブナ坂→堂所→鴨沢バス停→留浦バス停
コースタイム:9時間0分(山と高原地図)

行動記録

登山口まで

今回の出発点は三峯神社。西武秩父駅から路線バスが出ています。
行動時間に余裕を持たせるため、西武秩父駅8時発の始発バスに乗りたいところ。
朝一番の特急ラビュー(所沢始発)で秩父へ向かうことにしました。

奇抜なデザインの西武特急laview
大きな窓と黄色く丸い座席が特徴的な車内

特急列車はやっぱり快適で、だんだんと眠気に誘われます。
しかし、うとうとする間もなく所沢から約1時間で西武秩父に到着。列車を降りた人の半分以上は登山者でした。

三峰神社行きのバス

西武秩父駅からは三峯神社行きの急行バスに乗車します。
早朝にもかかわらず、座席は8割ほど埋まりました。さらに途中の三峰口駅でも数名が乗車して満席に。
バスは山深い道を進み、ダムの上を渡って三峯神社に着きました。

三峯神社に参拝

三峯神社バス停からまっすぐ登山道に入ってもよかったのですが、三峰神社にお参りすることにしました。(コースタイム的には一刻も早く登り始めたほうが良いのですが、何だか罰当たりな気もするので)
登山道とは逆方向に歩き、全国でも珍しいという三つ鳥居をくぐって境内へ。

ちなみに鳥居の前にいるのは狛犬ではなく狼

朝9時半(しかも山奥)にもかかわらず拝殿には行列が。
人気の高さを実感しました。

今回の山行の無事をお祈り。
荘厳な雰囲気

三峯神社~白岩山

お参りを済ませたら、いよいよ登山開始。
道標に従って、奥宮参道入口の石碑から登山道に入ります。

登山口から20分ほどで、奥宮への分岐点に着きました。
霧もあいまって、神聖な雰囲気を感じます。

奥宮のある妙法ヶ岳への分岐点。ちなみにこの少し前に一の鳥居があります

このあたりは傾斜もさほどきつくなく、歩きやすい道が続きます。
さくさく歩いてコースタイムを稼いでおきたいところですが、霧に包まれた森はどこか神秘的で、ついついシャッターを切ってしまいました。

時折射す薄日が幻想的
日本画のような雰囲気
かつて炭焼きが行われていたことが由来だそう

ほぼコースタイム通りに炭焼平を通過。
その先も、樹林帯の中の比較的緩い登りが続きます。
登山らしくなるのは霧藻ヶ峰の手前あたりから。
ところどころ傾斜がきつくなり、段差の大きな箇所が出てきます。

霧藻ヶ峰で咲いていたサラサドウダン

霧藻ヶ峰を過ぎると、道は下り坂に。
下った先がお清平です。

お清平から前白岩山にかけては急登が続きます。
植生も変わり、ツガやコケが増えて奥秩父らしい雰囲気に。

距離的には(←ここ大事)三峯から半分を越えました
いかにも奥秩父という感じ

急登と湿気に苦しみながらも前白岩山に到着。

木々の間から見えるのは和名倉山でしょうか?

前白岩山からさらに30分弱歩いて白岩山に着きました。
白岩山の標高は1,921m。雲取山(標高2,017m)が大分近づいていきた気がします。(が、後述のとおりこの後いったん下るので、これは気のせいでした。)

崩れかけの白岩小屋
白岩山山頂。展望はないものの広々

白岩山~雲取山山頂

白岩山から大ダワまでは下り基調の道。
雲取山との標高差は100mもないところまで来ていたのに、一向に登る気配はなく、稼いだ標高がどんどん消えていきます。

芋ノ木ドッケから長沢背稜への分岐点までの巻道では、山野草を多く見ることができ、キバナノコマノツメが花盛りでした。

ミヤマカラマツかな?
キバナノコマノツメ
クワガタソウ。丹沢で見かけたものより色が濃いような
マムシグサ?

大ダワで雲取山への道は男坂と女坂に分岐します。
行きつくところは同じなので男坂を進みました。序盤こそ急登だったものの、歩きづらい道ではなかったです。

湿度が高いせいかコケがきれい

廃墟と化した雲取ヒュッテの脇を通り過ぎ、雲取山荘に着きました。
ここまで来ると山頂は目と鼻の先のように思えますが、ここからが予想以上に長かったです。

まだ新しそうな雲取山荘

雲取山荘から山頂までは、標高差約200mを一気に登ることになります。
ここまでの疲労と急な坂でなかなか山頂にたどり着けません。

山頂直下はこんな道が続きます

ヘロヘロになりながらなんとか山頂に到着。
三峯神社を出発してから約4時間。達成感があります。

東京都最高峰の文字が誇らしげ。山頂は埼玉、山梨にまたがっている

雲取山山頂~ブナ坂・猫の又

いつものように山頂で昼食を取り、下山を開始します。
コースタイム通りに歩けば日没までには下山できるので一安心。

雲取山避難小屋付近から小雲取山方面を望む

山頂からの稜線は、カラマツの新緑がきれいでした。
黄葉の頃も良さそうです。

カラマツの新芽をアップで
新緑と奥秩父主脈

ブナ坂までは気持ちの良い尾根道が続きます。
飛龍山側は開けており、雲が少ない日ならより展望が楽しめると思います。

初めて見たギンラン
立派なヤマツツジ

急な登り返しもなく、雲取山頂から1時間足らずでブナ坂に到着しました。
時間的にも体力的にも、七ツ石山には登らず鴨沢への巻道を選択。

ブナ坂の分岐。唐松谷林道を通って日原方面にも抜けられます

ブナ坂~鴨沢・留浦

ブナ坂から樹林帯の緩やかな下り坂です。
15分ほど歩いた猫の又で、もう一度七ツ石山方面の分岐が現れますが、迷わずスルー。

猫の又の分岐。道標はまだ新しそう
途中には小さな滝も
ヒメレンゲが咲いていました

猫の又から30分強で堂所を通過しました。
小袖登山口まではまだ4km以上。ひたすら下るのみです。

平将門ゆかりの地のようです
いかにも奥多摩って感じ

歩いているうちに、周りは落葉樹から杉の人工林に変わってきます。
総じて歩きやすいですが、ところどころ道が細いので、うっかり滑落しないよう要注意。

眼下に林道が見えてきました…!

堂所から1時間少々で林道との合流地点に到着。
どこかで見たような柄の旗が立っていました。

つよくーなれるー(幻聴)

林道を少し進んで再度山道に入り、20分弱で鴨沢に到着しました。
無事にゴールと思いきや、鴨沢から奥多摩駅へのバスは1時間半後。(16時半前を逃すと次は18時半過ぎ)
奥多摩駅寄りの留浦(とずら)まで行けば、18時前のバスがあるので、もうひと頑張りしてそちらに向かいます。
山梨と東京の境をまたいで、鴨沢から10分ほどで留浦バス停に到着。
お疲れ様でした。

地味に難読地名

歩行時間

9:50三峯神社発
10:15妙法ヶ岳(奥宮)分岐
10:30炭焼平(途中10分休憩)
11:05霧藻ヶ峰
11:15お清平
12:02前白岩山(10分休憩)
12:30白岩山
12:37芋ノ木ドッケ
13:21大ダワ(途中10分休憩)
13:55雲取山山頂着
14:15  〃  発
15:00ブナ坂
15:13猫の又(10分休憩)
15:45堂所
16:42鴨沢林道出合(途中10分休憩)
17:01鴨沢バス停
17:10留浦バス停

おまけ

鴨沢、留浦周辺はメマトイが多かったです。
(ドライアイなのに容赦なく襲われました。)
虫除けスプレーを塗りなおしたものの効果はいまひとつで、バスを待つ間ずっと戦う羽目に。
奴らにはハッカ系のアイテム(ミント系のタブレットを口に含むという対策もあるようですが果たして…)が効くらしいので、次回は対策を講じたいと思います。

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