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悪嬢転生リニューアル公演に行ってきたヨ


5/24から6/1まで東京駅からすぐ近くの会場である COTTON CLUB で上演された舞台
(5/29.30は休演)


STAGE VANGUARD
「悪嬢転生」リニューアル公演



昨年の夏に上演された舞台を一部リニューアルして再演。

私は5/27.28の2日間だけ行きました。

見た感想をすぐさま出そうと思いましたが、念の為、千秋楽が終わったタイミングで出そうと思って温存しました。
なので行った翌日の29.30日時点での感想となります事を了承のうえお読みください。
とは言いつつ31.6/1の投稿も追加で貼っております。

昨年の夏時点ではnoteでの投稿をしていなかったためブルーレイが出てから改めて感想を作ったことならあった。この時は映像見返した感想だったので当時の記憶が抜けていた悔しさもあった。ちなみに私は8月公演だけ参戦した。

まさかリニューアルの形でリベンジできるチャンスが訪れるなど誰が想像したことか。

とは言いつつこの投稿に着手しているのも実際見てから数日後なので抜けてる点は何かしらあるだろう、が今こそ1番記憶が新しい状態
なので最新の記憶が薄れない内に感想を残していこうというのがこの記事の本題だ。


物語のあらすじ


芸能関係の業界でわがままな女優のマネージメントをする女性が主人公

仕事に追われ、漫画を読んだりするのが生き甲斐で、" わがままな女優・ネズミ・花火 " が嫌いという説明後に彼女がうたた寝し。。。

気がつくと馬車の中、彼女は「イザベラ」という名前に、シンデレラの姉となる人の片方だったのだ。
(補足:シンデレラの新しい家族は継母、イザベラ、もう1人の姉。の3人)

馬車を降りると現れたのが「エラ」わかりやすく説明すれば誰もが知る「シンデレラ」だった。

話はシンデレラの話通りに進み、シンデレラの実父の死後はシンデレラは召使いに、その後は色々あってガラスの靴を履いて王子と結ばれハッピーエンド。

だがイザベラ、継母、もう片方の姉の3人は投獄される。シンデレラの実父を含め計画殺人をしていた罪が明るみになったため。だがイザベラだけは関与していない。が無罪にならずまとめて処刑され。

気づけば再び馬車に乗っている所に戻り再び処刑され、またシンデレラとの対面に、いわゆる無限ループが始まった。
イザベラは馬車〜処刑のループを断ち切り元の世界に戻る方法を模索するも自身が処刑される結末は変わらず苦戦する。

何かやり方を変えねばと考えた末に思いついたのが剣士になること。
シンデレラの世界では戦争が勃発しており、イザベラは転生を繰り返しながら剣術を磨き、ついには「ダルメシアン」という名前で騎士のトップに登りつめる流れになる。このままエンドになると思いきや元々トップになるはずだった騎士「ダルタニアン」に素性がばれ、戦闘経験の差で敗北、最終的に火あぶりにされる。

再び転生後はダルタニアンを仕留める作戦で行くつもりが、その途中でシンデレラに魔法をかける張本人こと"妖精"に出会う。そこでイザベラは"自身がシンデレラの立ち位置になれば"と妖精を脅し魔法の力でシンデレラの立場に逆転する。

そこからイザベラは王子様と結婚し幸せを手に入れ、元のシンデレラことエラは、、、




というのが全体の半分くらいまでのストーリーである。結末までは敢えて語らず止めておく。

劇中では

イザベラ(現代を生きる女)を
宮本佳林さん

シンデレラ(エラ)と王子様(ダンスのみ出演)役を
小関舞さん

ネズミの リリ/ララをハロプロ研修生の
橋田歩果さん、村越彩菜さん
パイを売る老婆、妖精、ダルメシアンの戦いでの相手剣士としても出演。

剣士のダルタニアン役は日替わりでゲスト出演。

王子や継母、もう片方の姉はキャスト数と演出都合で出ず話の中にいる存在として進行しています。



前回とリニューアルの相違点


ここに関してはやらかした事がある。
昨年の公演を見返してから行くべきだった泣

元を思い出せばリニューアルを更に楽しめる!など観に行く前から気づけ俺ぇぇぇとなったが過ぎてしまった事は仕方がない。
という事で、リニューアル観た後に昨年の本編見返したうえで思い出した感想ということをご理解のうえお読みいただければ幸いです。


様々あるが大きく変わった点は2つ

1つは研修生メンバー
橋田さんは前回と今回とも一緒で、元のバージョンでのもう1人は松原ユリヤさんだったのがリニューアルでは村越さん。

2つはシンデレラ役の小関舞さんの衣装変更
下画像が昨年のバージョン
(下の画像の 左から2番目)

小関舞さんのインスタから引用

この下がリニューアル版のシンデレラ衣装。小関さん3月にショートにしたのでエクステ付けて役に挑んでおりました。
ショート舞ちゃん見慣れてからのツインテール舞ちゃんも拝めるという2重で美味しいご褒美でした。

小関舞さんのTwitterから引用

マジお姫様やん好きィィィィッ!!!!

失礼、我を失い舞ちゃんの可愛さに圧倒されすぎてしまった。
いやお姫様ってより人形だよ!どちらにせよ可愛すぎるよ!!!

それとイザベラ役の宮本さんが後半始めでドレスで登場する。
元のバージョンは赤ドレス

宮本さんのインスタから引用


リニューアルでは青に近い緑でキラキラが散りばめられていました。
下画像

宮本さんのTwitterから引用

それとドレス姿の宮本さんが最初に歌った曲も変わっていたかもです。
元の公演と違いリニューアル版では観客参加でクラップした記憶あるのでおそらくですが。

後はダルタニアンが森に迷うシーン。
ダルタニアン登場前にシンデレラとリリ/ララが仕事をサボるシーン。
ここのセリフ、昨年は「洗濯 料理 裁縫」の3つだけなのが、リニューアルでは4つ目が回ごとに変わる。
私が行った公演では、「池の水全部ぬく」「マグロの一本釣り」とその回でしか聞けないアドリブを堪能できた。
その回でしか聞けないセリフを楽しめるので全部入った方は超お得だったでしょう。

まだまだ変わった点あるでしょうがここまでくるとキリがないのでこの辺で切ります。

後はセットリスト
この公演は舞台本編が終わった後にショーケース(楽曲披露)が存在する。
元のバージョンと比べ結構なパターンでローテーションしつつ、回替わりのゲストにちなんだグループ曲が入る形でした。


感想 (ストーリー)

まずはシンデレラの話を「現代テイスト」と「シンデレラの義理の姉がメイン」という方面で書いた発想は無かった。
元のストーリーでいわゆる悪役をメインに話を進めるのは「仮面ライダー」などの特撮作品ではよくある事なのだが原作のあるおとぎ話で再現されるのは新鮮で面白い。
そこに流行りの異世界転生を違和感なく絡めることまでバランス調整された脚本に仕上げて成功させたものを見れて人生得した気分だ。

シンデレラが「いつかハッピーエンドを迎えられる」と信じていた中でイザベラに幸せを取られた時の、「私はお姉様が憎い、何よりこんな気持ちになる自分が嫌い」と自分の気持ちを俯瞰できるシンデレラというヒロインの作り方があまりにも上手い。ここは後で小関舞さんへの感想と重なるかもだが。

「 幸せ 」というのがこの作品の最終的なキーワードとなっている。
イザベラは王子様と結ばれ形上ハッピーエンドとなる。だがシンデレラから奪った幸せが本当に私の「幸せ」なのか?
例えそれが悪として周りに批判されようが自身が潔ければそれも一種の「 幸せ 」ではないのだろうか?
幸せというのは形ではなく自身の運命や宿命と共にあるのではないか。そう思わせてくれる物語であった。あくまで私個人的に抱いた感想ではあるが。

様々な経営者や作家、心理学者などの本でも度々「幸せとは何か」と語られたり、最近だと大ヒット映画の " シン・仮面ライダー " でも「辛」と「幸」の紙一重がテーマになったりと一見身近で難しいテーマでもあるのが「幸せ」だ。
その難関テーマを「異世界転生したシンデレラの姉」という変わった目線で描く発想を我々ハロープロジェクトのファンだけにしか伝わらないのは少し勿体ないとも思ってしまう。


感想 ( 演者 )

やはり主演の宮本佳林さんの演技と歌唱力の凄まじさ!!!
ハロプロ当時から高評価のエースだったのは伊達じゃない!と思わせてくれる。
早口で途方もない量のセリフを噛まずに言い切る所や剣を振り回しての殺陣、これを他のツアーなどある多忙な中、主役の人生を頭と体に叩き込み演じ切る彼女の姿を生で見れた時点で東京まで遠征してよかったと本気で思わせてくれた。

そして剣士のシーンの殺陣も素晴らしい。
研修生2人とダルタニアン役の回替わりのゲスト達も剣を振り回すシーンまで動きは見入るしかない。
先ほど例にあげた "仮面ライダーなどの特撮" が好きなのでアクション関連の裏話も調べたことはあるが武器を振り回すアクションはプロのアクターでも大変なのを度々聞く。素材にもよるが結構な重量あったり肩に負担もかかるので見ている側では想像つかない程の苦労があるはず。
それを限られた期間の稽古から迫力ある形で披露してくださった宮本さん橋田さん村越さんゲストの皆様に手の指紋なくなる程の盛大な拍手を送りたい!!!

橋田さん、村越さんの2人もネズミ役・老婆役・妖精役・ダルメシアンの対戦相手役と多くの役を演じ分けられたり本当に凄い。
老婆の姿勢から完全にこの世界の住人という情報を簡単に飲み込むことができた。
個人的には、妖精の早口言葉はしばらく耳から離れないほど印象に残りまくりだ。現に今も脳内ループ中。

そして私の推しこと小関舞さん!
シンデレラとしての人生まるごと叩き込んで挑まれる姿が本当に素晴らしかった。
本来の物語の主役ではあるものの姉が主役という世界線で見事にシンデレラという絶対的主人公を確立して輝いていたのがあまりにも印象に残りまくりだ。
純粋無垢なお嬢様な面から希望を失い自己嫌悪に陥る姿まで、色々な側面のシンデレラを1時間半という限られた時間・空間で堪能させてくれた。
そして明らかに歌と演技のレベルが上がっていた!
昨年も演じられたので感覚取り戻しやすかったという可能性もあるがリニューアルでシンデレラの人生を更に更に更に落としこんで己にしておられていた。
コンサートでも歌唱レベルが上がっていたのは実感済みなものの演劇での歌はジャンルから違うため、舞ちゃんの新たなる可能性を見つけた貴重な瞬間だった!
この先、女優・小関舞を拝める日がまた来るのを待つばかりだ。


想像以上に長くなってしまったが大まかな感想は以上。
話自体は昨年のバージョンと変わらないのでリニューアル版の映像化の望みは薄いかもしれない。
初日から千穐楽の間のどこかで映像収録されている事を祈るばかり。

リニューアル版のDVDブルーレイ化を微かでも期待したいですね。

ここまで読んでくれた皆様もありがとうございます。

もし作品みたい!と思ってくださった初見の人のためにURLも貼っておきます。




悪嬢転生に関わった皆様、本当にお疲れ様でした!そして素晴らしい舞台をありがとうございます!

しばらくはテーマ曲ハウリング漬けの日々になりそう。


以下 6/1記入

そして千秋楽終わったようなので。
完走おめでとうございます。
そしてお疲れ様でした。
素敵な時間をありがとうございます!


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