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雑談極めるのも楽じゃない【うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣】松橋良紀



おはよう・こんにちは・こんばんわ


「かき氷」 というアカ名で投稿している者です。
この投稿含めた「読んだ本の感想」を投稿しています。
今のところ毎週後半の投稿をこころがけておりますが、仕事などの都合で前後する場合もございます。


今回紹介するのは



松橋良紀 著


うまく「雑談できる人」と
「できない人」の習慣


この本は雑談が「できる人」と「できない人」を対比しながら人と話す事において大切なものが何かを教えてくれる。そんな1冊です。

・たわいない話ができるようになりたい
・共感力をあげたい
・相手の本音が知りたい

などお悩みなアナタにおすすめです。


著者の松橋良紀さんは一般社団法人日本聴き方協会代表理事をされていて、心理学の専門家もされています。(本書巻末を参考)



かつて売れない営業マンだった著者ですが30歳の時に、心理学を学んだ結果、たった1ヶ月で450人中の1位にまで登りつめた経歴をお持ちとのことです。
そんな異色の経歴を持っている著者だからこそ書くことのできた1冊でもあります。



・仕事の話ならできるけど雑談は苦手
・学校で話題を出せない


雑談などの話が苦手という人はアナタ含めて多いことでしょう。

話すのが恥ずかしい、恥がしんどい
このような不安を抱えているのが現代人。

この課題は深刻なものでしょう。

しかし恥に挑戦していくことが雑談の第一歩だと本書では語られています。


それはつまり「雑談するための別人」を演じるのではなく『ありのままの自分』で話せるようになれ。ということなのです。


本来のアナタとして話せるようになる為のアドバイスが書かれた1冊です。

それでは解説していきましょう。






◆雑談できる人は「質問をする」



最初は著者の経験こみのお話から始めましょう。


冒頭で著者が「心理学を学んだ」と書きましたが、その当時のお話から本書はスタートします。

心理の先生は『取引先と初めて面談する時の見本』として実践したのが自己紹介なく、すぐ雑談に入り、しかも質問だったというのです。

「今日は暑いですね〜。エアコンの湿度はいかがですか?」
「この場所、すぐにわかりましたか?」
「ちょっと駅から遠いので迷いませんでしたか?」
などなどいろいろと質問をして、自分はたいしてしゃべらず、ほとんどはクライアント役がしゃべります。
数分間の雑談のあとに「今日はどんなことをすっきりさせたいですか?」と本題に入りました。

20ページ


営業でよくあるパターンなのが「自己紹介から商談」という流れのイメージなので著者は当時衝撃だったことでしょう。

この質問の狙いですが、相手にリラックスした状態になってもらうのと、話させることが狙いということです。

この先詳しく触れていきますが雑談の基本は相手に気持ちよく話してもらうことなのです。

〔項目01〕



◆雑談できる人は「あなたはどう?と聞く」


人は我々ふくめ承認欲求の強い生き物です。

ただ、承認欲求が強すぎる場合、他人の話が聞けなくなってしまうのです。


本書を参考に作ってみた雑談が下手な人の例ですが

相手「最近おいしいラーメン屋を見つけてさ」
自分「私もラーメン屋結構いきます」
相手「そうなんや、めっさ混んでてさ」
自分「たしかに、外国の方多いですもんね」
相手「ですね、みんな写真撮ったりしてます」
自分「それで、先日人気店に行った時の話で…」

のように、相手の話題を聞いていたと思えば、気付かぬ間に自分で話題を横取りしていたなんてこと私ふくめ体験ある人もいることでしょう。

相手の話に耳を傾けるというよりは、話を泥棒している状態です。


雑談が上手い人の例は

相手「最近おいしいラーメン屋見つけてさ」
自分「へぇ、どうでした?」
相手「海外からの観光客でいっぱいでした」
自分「あー確かに多いですね」
相手「中国からのお客様が多かったね、パワフルだったし」
自分「ですよね、日本人が大人しいのもありそうですがね」


雑談上手なひとは相手がどんなことに興味があるのかが分からないので特定の質問で誘導はしません。
ざっくりとした質問から相手の興味を引きだすまでは話す内容を絞らないイメージです。

承認欲求とはじめ書きましたが、これが強くなる理由のひとつが「過去に存在ごと否定された経験」が絡むとされています。

・次男次女が生まれてから親に蔑ろにされた
・周りから必要とされているイメージがない

過去の経験などから強くなる傾向があるようです。

承認欲求と向き合う方法としては、感情を紙に書き出すというのが有効だと書かれています。
まずは承認欲求から解放されることが相手中心になれる第一歩というわけです。

書くだけではムズカシイ話ではあるものの、まずは自分が攻略できるペースで承認欲求と向き合い、相手に寄り添えるようになるステップこそが重要というわけです。

ここは相手の興味を探る習慣をつけれるようにすると覚えていただければと思います。


〔項目07〕



◆雑談できる人は「5S言葉を使う」


5Sときいて〔あぁiPhone〕と思った人は挙手。
私もです。

この5Sは機種ではなく

・最高です!
・素敵です!
・素晴らしい!
・すごい!
・さすがですね!

反応に使う5項目をさす言葉です。

雑談上手な人は、人のやる気を高めるのが得意とされています。

例えば

相手「実は小説書いてて。こんなんだけど」
自分「すごいな!話すっと入ってくるわ!」
相手「いやいやそんなこと。」
自分「流石やて!前書いた文章も凄かったし」

例文は極端でしたがすごい!流石だけで相手の自己肯定感・勇気を高めることができるのです。

返しに困った時にこの5項目を活用するだけで会話は華々しいものとなるでしょう。

〔項目11〕



◆雑談できる人は「相手に合わせる」



信頼関係を築くために必要なものがペーシングという技術です。

題名どおり相手のペースに合わせる事が雑談には必要不可欠なのです。

ペーシングには言葉・声・ボディランゲージの3つがございます。


1.言葉

単純にオウム返しする方法です。

相手「この前コンサート行ってさ」
自分「ほぉコンサートに」
相手「そうそうB’z行ったんだ」
自分「B’z、スゲェ。ちなみに席どこだった?」

ここで大事なのは相手の話を遮らないことです。
あれこれ質問したくなるでしょうが、まずは同じ言葉を返すというクッションをいれて話すことで違和感なく質問に持っていけます。


2.声

これは単純に相手のトーンに合わせる戦法です。

「声の大きさ」「声の高さ」「声のテンポ」を見極めて歩幅を合わせるイメージです。

相手がハイテンションな時にローテンポになれば一気にシラケるのが浮かびやすいでしょう。

声の合わせだけで相手の目線になれるのです。


3.ボディランゲージ

これに関して頭ポカ〜ンなアナタが想像できました。

わかりやすく言えば相手の呼吸や姿勢・手の位置・足の位置などを観察して合わせるものです。

本書ではアゴのペーシングは一番抑えてほしいポイントとのことです。
そうすることで相手が話してる時のペースを掴みやすいのです。


この3点をいきなり活用するのは至難の業でしょう。
まずは1つずつ実践していきながら我がものにしていきましょう。


〔項目21〕




◆雑談できる人は「共感する」



もしかすると、ここまで頑張って読んでくださってるアナタはお気づきかもしれませんが、人と話すときに重要なことの総称となるのが「共感」です。

ここでは「聞き方」といってもいいでしょう。

著者の営業時代の話をよんでみても

深い信頼関係を、わずかな時間で築くためにしていることは「とにかく聞く」のみ。

115ページ

ひたすら自社商品の知識を相手にうえつけたところで逆効果です。
あいてが何に悩み、何に疑問を持っているかを明確にすることこそが重要なのです。

聞き方において重要なのは相手の感情をしっかり受け取ることです。

これは やってはいけない 事ですが
「それはかわいそうに」などは同情になるので相手からすると見下されたと捉えられてしまうのです。

こう書くと「共感・同情」ムズカシイわ怒
と激おこなアナタが想像できましたので対応策についても解説します。

それが

「そうなんですね。あなたは○○な気持ちなんですね」
その際に、自分の体験と比較する必要はありません。あくまで相手の体験と気持ちに集中して聞くことです。

117ページ

簡潔にまとめるなら会話というのは"いかに相手目線に立てるか"というのがキーなのかもしれませんね。


〔項目24〕



『まとめ』

◆雑談できる人は「質問をする」

営業などでよくあるセールストークから始まりはマイナススタートになりがち。

雑談のプロは質問形式で相手のなやみに答えていくように相手にリラックスしてもらうことを第一にしている。

相手に話させることこそが信頼構築のスタートステップということだ。


◆雑談できる人は「あなたはどう?と聞く」

相手の話したい内容を断定したような質問で返したり、じぶんの話題として泥棒するんじゃなく

相手の興味を知るまでは話をはさまず聞き出す。

「あなたはどう思っているのか?」という気持ちを軸に自分からは極力控えて、相手に話をさせることを意識しよう。



◆雑談できる人は「5S言葉を使う」

相手の話した内容への返しに

・最高です!
・素敵です!
・素晴らしい!
・すごい!
・流石ですね!

の5項目を付け足すことで相手からも「この人話もきいてくれて、最高な形で元気にしてくれる」という印象を持たれることでしょう。


◆雑談できる人は「相手に合わせる」

信頼関係を築くにおいて重要となるのが言葉、声、ボディランゲージの3要素へのペーシング

相手の話した言葉をそのまま返してみたり
相手の声に合わせた話し方にしたり
相手の呼吸・姿勢・手足の位置などを合わせてみる

とにかく相手の目線に形からなりきる高度テクニックを身につけることを目標にしろということです。


◆雑談できる人は「共感する」

雑談上手になるために必要なのは「聞き方」

相手の話から「何に不安があって、何を共感してほしいか」を探り、相手目線になって話す。

これが会話において最も重要な項目です。

ただ「かわいそう」などの同情は見下されたと思われる恐れもございます。

まずは「そうなんですね、あなたは○○なんですね」という相手の目線になることを一番に意識することこそが上手い雑談の第一歩なのかもしれませんね。



といったところで終わりにします。





他にも


・雑談できる人は「見た目を1番大事にする」
・雑談できる人は「感情言葉を使う」
・雑談できる人は「価値観をほめる」
・雑談できる人は「本音を引き出す質問をする」
・雑談できる人は「すべった時の返しがある」
・雑談できる人は「ポイントだけを話す」
・雑談できる人は「質問ボメを使う」
・雑談できる人は「意外にもネガティブ思考」
・雑談できる人は「長所を探す

など雑談スキルを高めるアドバイスが50項目も書かれてます。

また、この投稿では 雑談できない人 についてはボリューム都合で省略しましたので実際に目を通してみてのお楽しみにしておきます。


読んだわたしも完全に使いこなすのはムズカシイと思ってしまいますが、この内容ひとつだけでも実践していくことで雑談上手に近づけるかもしれません。

話上手とまでいかなくても〔最低限ひとの話を聞ける人になりたい〕という人にはマジおすすめな1冊です。





他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しておりますが、投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
可能な限り更新していきますのでよろしくお願いいたします。




【余談】絶望的に雑談苦手なわたしとしては



ここはわたし個人的な感想を軽く書いてく場なのでご興味ある人のみ読んでいただければと思います。


この本自体は、投稿時点で発売されたばかりの新刊なので、最新の会話スキルが書かれているのか!!!と舞い上がって買ったのが経緯です。

と思いましたが、過去に読んだ似たジャンルと同じような内容で書かれていまして、雑談の悩みって何年経っても不変なんだろうなと思うなど。

それくらい大事なことってわけですね。



というのも俺自身
『会話や文字でのやり取りが続かない』

というのが前々からの悩みでして。


・会話を続けるには話のどこを重点にするか
・話をどう膨らませて続けさせていくか
・相手に「またこの人と話したい」「やり取り続けたい」と思わせられる存在になりたい

まぁ話し下手というか相手盛り上がらせたり相談されたりがされづらいタイプの人間なのかなと思うんすよ。

読み終わった今ですら身になったかと言われればグレーゾーンですかね。


どちらにせよ内容ムズカシイに変わりはありません。

ただ思った点としては

『結局のところ、経験値を稼いでいくしかない』

これに尽きるますかね。

これは本すべてに関わる話で、インプットだけじゃ意味ないってことですからね。

共感と同情の違いも、よくよく考えれば分かりそうで言われなければ気づかなかった点ですし。

話を聞く視点の本は過去にもお読みしたことありますが自分聞く力まだまだやなぁ〜と痛感されまくりです。

2週目以降して尚更叩き込まねばってなりましたね。


場数ふんで話に慣れる自分になってやる!と尚更思わされました。

てことで終わります。

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