芽吹くとき

小さな新芽が木々に芽吹いています。山でも街路樹でも。
とってもかわいい。
4月、駅で待ち合わせて会社に向かうぴかぴかの新社会人たちがすぐに分かるのはなぜでしょう。
そして1年と待たずに街にも人にも同化してゆくのはどういう事情?
パリッとしたスーツと明るい顔つきと少しも通いなれていないであろう職場までの道を出会って間もないであろう同期と連れ立って歩く姿に、我々大人はふと新芽を見つけた時のような明るい気もちにもなり、ちょっぴりはセンチメンタルな気持ちにもなるのです。

未来はまだこれから。
ひよひよひよひよと聞こえてくるお喋りのさざめきを聞きながら、彼らの行く末に待つ、たくさんの壁や喜びや苦労がまぶしくてサングラスをかけたいよ。
願わくばキラキラの若者たちがいつも楽しく健やかでいられたら良いと本当に思っているけれど、苦労は私を育てたし、順境の時のありがたみが身に染みる財産でもあるので、それは逃げるという選択肢も含めてのことだけど、逆境を迎え撃つ気持ちで自分の幸せな人生を生きてほしいと思うのです。

あぁ、なんて。私は穴があれば入りたい気持ちで、人生何百回め?という舌禍に後悔の波が打ち寄せてくる今日なので、全くもって偉そうなことは言えないのだけれど、それでも同じ世界でそれぞれの課題を抱えた者として、先輩面してエールを送ります。


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