決してもう二度と戻らぬ日が
いつまでも輝けばいいな。
一日が終わってしまうことに、昔から潜在的な恐怖を感じていた。
今の状態がずっと保存されるのなら、このまま永遠続けよと何度も願った。この楽しい時間が終わらなければ、この道に終わりが来なければいいのに。実際はそうじゃないのが良いところで、もし僕がご都合超能力者なら1年は3日ほどしかなく、地球は四条通りで1周してしまっていた。
どうして今は今じゃなくなるんだ!
夕暮れ。今まで続いたこの時間が終わりかけていることに気づいたとき、哀しくて仕方がなくなる。
誰に向けたらいいかわからない寂しさで身体の9割は構成される。残りは空腹である。
しかしあるときから、今は悲しい時間なのだから悲しむのが適切で、過去の自分はきちんと楽しんでいる、僕は未来を生きているんだと考えるようになった。
時間はぽろぽろ無くなるものではなくて、本のようなもの。
前のページには笑顔の僕がいる。
今のページはしょげてる僕。
次のページで寝ている。
前のページ面白かったなあと思うのは自由だけれど、不可逆な時間はどうしようもないのだから、下げ⤵⤵⤵な感情に浸るのも良い。
サマータイムマシンブルース、ありがとう。
いつかあとがきを書くときに、もう読むことのできない瞬間が記憶の中で輝いていたら、僕はそれが幸せなのだと思う。
そして今日は星が綺麗で、オリオン座もよく見えた。
科学的にみても光は過去からの贈り物である。