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弱者①

ポは今日久しぶりに外に出て電車に乗ったゾ。
ベビーカーに赤ちゃんがいてこっちをじっと見つめて来たから久しぶりにほっこりしたゾ。
でもポッチャマがにこって笑いかけたら、大号泣して始めて暴れたゾ。

ポッチャマはこの前駅のトイレで用を足したんだゾ。ポは綺麗好きだから必ずウォシュレットを使うんだゾ。水の勢い強すぎて初めてお尻から出血したゾ。

ポはHSP気味だから目上の人に頼まれたら何でも断れないんだゾ。目上の人にいい返事ばかりしていたら、気づけばほぼ最低賃金で週5勤務だゾ。

ポは人の結婚式のスライドショーを見るだけで泣けるんだゾ。会ったこともない人達が幸せそうだとこっちまで胸がいっぱいになるんだゾ。

インターネットに潜水していたらp活とかコールレディの時給にびっくりしたんだゾ。p活の世界は、おじと女性で互いに見下しあってる感じがして、とっても歪に感じるゾ。健全に働いた方が損をするのはポッチャマ不思議に感じるんだゾ。

ポッチャマはメンヘラになっても依存する先がないんだゾ。ポッチャマは世間から馬鹿にされるだけなんだゾ。ポッチャマが困った時、寂しい時頼れるのはポッチャマ自身だけなんだゾ。ポッチャマが女の人に貢いで破産しても政府は見向きもしてくれないんだゾ。いつも世界で自殺ばかりしてるのはポッチャマ達だけなんだゾ。ポッチャマが話を振るのは当然、ポッチャマがお財布をだすのも当然なんだゾ。



1990年代にバブルが崩壊してから日本の経済は停滞したというのは周知の事実ですが、それは同時に日本の社会構造の行き詰まりも露呈させました。それまで日本は「働かざるもの、食うべからず」という通俗道徳の自己責任型社会でした。つまり、人様の厄介になるくらいならというのが普通の考えです。だから、日本では、様々な事情で生活保護を受け取るような人達を冷たい目で晒しました。また周囲との関係が希薄になってきたこともあり、他人を信用することが難しくなってきています。これは生活保護の不正受給を疑ったりする考えになったりします。それまで働いて家族を支えることで周囲からの承認を得ていた男性たちは経済の行き詰まりで、それができなくなり、一人前という看板を失いました。その結果、真面目に働くというエネルギーは消え去り、男性達を自殺に追いやりました。実際、1995年から2010年の間に信じられない数の人間が死んでいきました。

ポッチャマ構文は10年以上前のネット上の構文ですが、彼らは弱者男性としてその生を全うできたのか定かではありません。どんなに偉くなっても、どんなに権力を持っても、この弱者の精神は忘れてはいけないと思う。


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