物書きオタク受験記 22日目

やったこと(勉強)
・英語長文ワーク
・英語文法ワーク

やったこと(勉強以外)
・スタレ進める
・fineイベント楽曲パス消費

明日やりたいこと
・塾に行く
・fineイベント楽曲パス消費


全人類加賀美ハヤトの少女レイを聞け。


告知を見た時、「社長が少女レイ?!?!」と声をあげたのはきっと私だけではないはず。
ロックを好みシャウトを紡ぐ、それでいて敬語の三十路…ギャップのお手本のような彼が、透明感と儚さの代表格とも言えるあの「少女レイ」を歌うのか?!

冷静になるまで5分を要した。


物書きオタク、ストーリーがある曲が大好物なので。
悪ノシリーズ、祝福のメシアとアイの搭、夜に駆ける…そして勿論のこと、少女レイ。

夏の爽快感を感じさせる曲調、鮮やかな色、そして歌われるどろどろとした感情。
なんとも言えぬミスマッチ感。最高。
これと同類と言えば私は「きゅうくらりん」だと思う。
あんなに明るくて可愛い曲調と色使いをしていながら、歌っていることは全然綺麗な感情ではない。
みきと様もいよわ様も天才である。

話を戻すと。
生命力の塊のような加賀美ハヤトが。
その場にいるだけで幽霊が逃げていくという彼が。
どうやってあの儚い曲を歌い上げるのかと思いきや。


決して儚くないわけじゃない。
今にも消えそうな加賀美隼人と、
何かに後悔し力強く懺悔する加賀美ハヤトがそこにいた。

持っているものも、綺麗な感情ばかりではない。
時計をつけている腕が逆だから、彼はもしかしたら私たちの知る加賀美ハヤトではなく、ただの加賀美隼人なのかもしれない。

それでも、あんなに力強く歌った上で、儚さを感じさせられるのは、一体何故なのだろう。

黛灰もほとほと私には理解が及ばないような人間だったが、加賀美ハヤトも同じ人間とは思えない何かだと思える。多分彼に天使衣装が似合うのは、そういうことなのだろう。

誰かが言っていた。
「今までに聞いた中で、一番加害者意識のある『少女レイ』だ」と。
原曲や、他の歌ってみたは、罪の追憶、といった感じが強い。
ただ加賀美ハヤトに関しては、絵もあいあまって、なにかにひたすら懺悔していると感じられる。
確かに加賀美ハヤトは、自分の罪を自覚する人間だ。
自覚した上で、進もうとする人間だ。

あの踏切に閉じ込められた線路の中で、
加賀美ハヤトは自殺などしないけれど、
加賀美隼人ならば自殺する。

歌っているのは加賀美ハヤトで、
絵に描かれているのは加賀美隼人なのかもしれない。


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