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バイトのような恋愛観

私の恋愛観はアルバイトに対する価値観と全く同じなのだ。
いきなり何を言い出すのか。
まあ,暇だったら読んでほしい。結論なんてない話だけれど。


私は大学4年生になる。社会人になったことがない。
人生で学生しかまだ経験していない。

初めてバイトしたのは大学1年生の春。
塾講師とお菓子の販売と会場設営の派遣を3つ掛け持ちしていた。
働き始めは,「働く」ということが大人に近づけたような感じがして,何だか嬉しかった。

でも,実際働いてみると,思ったよりもしんどい。

1回生からすると,4回生の先輩が怖い。
パートさんとフリーターさんがする社員の悪口が怖い。
要領が悪く,失敗して裏に呼び出されることもある。
レジ閉めで数字が合わなかったら帰れない。

気がついたら,バイトの前は気分が落ち込み,動悸が早くなり,
何だか楽しくない日が続いた。

けれども,シフトに入らないと,なんとなく気まずい。
「辞めたい」とは感じながらも,切り出し方が分からなかった。

結局,バイト中心になっていった。学校の課題は,授業の直前に友達に見せてもらって,出席のない授業は出ずにバイトに行っていた。
「5連勤だわ」と友達によく分からない自慢をしたりしてた。

そして,結局大学の単位をたくさん落としてしまった。
その時初めて,ああ私は何をやっているのだろうと
ひどく後悔した。
そして,決意を固めて
バイトを思い切って辞めたのだった。

「辞める」と切り出すのは思ったより簡単だった。
それに,そんなに引き止められることもなかった。
「留学に行く」という嘘までついたのだけれど,理由が何もなくてもすんなりと辞めることができたと思う。
しょせん私は働いて1年目のアルバイトで,代わりはいくらでもいるのだった。

当たり前の,どこにでもある話だけれど,
私としては衝撃を受けた出来事だった。
「辞める」という選択肢を私はいつだって持っていたのに気づけなかった。
バイトのくせに責任感のようなものを必要以上に感じていたのだ。
自分が抜けたら,シフトが回らないんじゃないかと。

学生にとってのアルバイトってそんなに良いものなのだろうか
安い給料でこき使われているわけだから。
もちろん最低賃金ギリギリでもお金がもらえるならありがたくて仕方ない。
それに,社会経験にはなるし,就活でもアピールできる可能性もある。

けれども私は,アルバイトの最大の魅力は,
「責任感がない」ということだと思う。
これを言ってしまうと,店長にものすごく怒られそうだけど。
もちろん迷惑をかけることも考えて,辞める旨は早めに言うべきだけれど,
辞めたくなったら辞めればいい
「いつでも辞めていい」
社会人に比べると,辞めやすさは桁違いだと思う。
辞めたとしても,またお金が必要になれば,次のバイト先は山ほどあるのだ。
安い給料だけれど。

あんまり良い考え方ではないのだと思うが,
「このバイト先をいつでも辞めていいんだ」と思うことで
バイトに生活が振り回されることがなくなった
働きやすくなった
バイト前に気分が落ち込むことが少なくなった


長々と書いてしまったのだが,
ここからが恋愛の話
私はこの考え方がひどく好きで,恋愛にも適応させていたのである。

付き合うこととアルバイトは一緒なんじゃないか

付き合ってしまったら,この人しかいない。
別れるなんて無理だ。
もっと良い人がいるかもしれないけど,別れを切り出せない
嫌われたら終わりだ,,
そう思うのではなく,

「いつでも別れてもいい」
「次も良い人がいるだろうし」
「結婚するための経験」
と考える。

バイトに置き換えてみるとこんな風である。
「いつでも辞めたくなったら辞めよう」
「次のバイト先は簡単に見つかるだろうし,もっと良い条件のところがあるかもしれない」
「所詮社会人になる前の経験だ」

もちろん,さすがに掛け持ちバイトの価値観を恋愛に持ち込んではいなかったけれど。

こう言う考え方をすることで,
強気な女になれる。
メンヘラにはならない。
少しだけ,自信過剰な方が恋愛においてはいつだって有利なのだ。

しかし,
とうとう私にも
この考え方を適応できない相手に出会ってしまったのである。
それが今の彼氏だ。
心の底から好きになれる人に出会うと,「別れ」なんて考えなくなる。
むしろ考えたくなんてない。
自分の価値観が簡単に揺らいでしまった。
それで,もしこのnoteを読んでいる人がいるのだとしたら相談したい。
こんなにブレブレで良いのだろうか,,,

まあ,バイト先に就職することもあるのだ。
あんまり深く考えすぎないでおこう。
恋とは盲目とはよく言ったものだと思う。


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