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900点超えのTOEIC勉強法ー正直シャドーイングはできなくてもいいー

こんにちは!
今回はTOEIC L&Rで970点を獲得した私なりのTOEIC勉強法を紹介しようと思います。900点以上と書いてはいますが、どのスコアを目指している方でもきっと役に立つはずです。

学校ではTOEIC教室なるものを開いていたこともあります。
参考にしていただければ幸いです。


音読が何よりも大事

結論から言うと、音読をしてください。リスニングとリーディングの両方に効果があります。ついでにライティング・スピーキングを含めた総合的な英語力も上がります。

リスニング
自分で読めないものは聞けるようになりません。発音はもちろんのこと、
英語を話すスピード・リズムがわかると、聞きとれる量が増えてきます。Part3・4の長い文章を聞きとるために音読は必須といっていいでしょう。

リーディング
「読むスピード」と「読んだものを理解するスピード」が乖離していると何も頭に残らない空読みになってしまいます。音読練習でこの二つのスピードが合致してくると、理解しながら読み進められるようになります。

音読には色々と種類がありますが、有名なのはシャドーイング(原稿を見ずに音源の後に続いて発声)とオーバーラッピング(原稿を見て音源に合わせて一緒に発声)だと思います。

オーバーラッピングでOK

こう言うとシャドーイングが難しくてできませんと言われますが、タイトルにある通りできなくても大丈夫です。かくいう私もできません。

私もスコアアップに奮闘していた時期、色々と勉強法を調べていましたが、シャドーイングを推奨する人はかなり多いです。
実際、翻訳家の方も練習に取り入れるくらい効果的な勉強法であることに間違いはないので、できる人はやった方がいいと思います。

ただ、割と難しい上に自分でちゃんとできているのか確認が難しいというデメリットがあります。誰か信頼できる人がチェックしてくれる環境がある方向けかなと思います。

その点、オーバーラッピングは習得がしやすいです。初めは原稿を見ながら等倍で音源をよく聞き、聞きなじんできたころに0.75倍速等の低速に落として音源に合わせて一緒に発声をします。慣れてきたと思ったら等倍にして何度も練習するという流れです。

気に入った文章は暗唱してみるのもおすすめです。暗唱はテキストがなくてもでき、英語の表現パターンも身につくという最高のおまけつきです。
カラオケのために歌を覚えるのと同じ要領です。

本当にこれだけで良いんですかと聞かれたこともありますが、良いんです。実際にオーバーラッピングが習慣になってから聞きとれる量が増えました。音読はやる気が上がらない時でもできるので最高です。

テクニックと英語力の両輪

ここまで音読を中心に紹介してきましたが、体系的な勉強法も紹介しておきたいと思います。私が推奨しているのは「試験対策としてのTOEIC力」と「普遍的な英語力」の両輪を鍛えていくというものです。

試験対策としてのTOEIC力
例えば、TOEICといえばまずPart5からやりましょうと言われることが多いです。これは本人の英語力にかかわらず、テクニックを駆使することで短期間で得点できるためです。TOEICが実用的でないと批判されるのはここからきていることが多いですが、高得点を目指すのであれば使えるテクニックは使っていった方がいいと思います。

普遍的な英語力
一方でPart7の長文は付け焼刃のテクニックで何とかなるようなものではありません。スキミングやスキャニングなどの速読法がありますが、長文に関しては単語・文法といった基礎が非常に重要で、確固たる英語力がないと文意を誤ってとらえることにつながりかねません。短期間で対策できるわけではないためモチベーション維持が大変ですが、試験全体の1/4を占めるPart7の対策は高得点獲得には必要です。

前者は試験勉強のモチベーション維持のため、後者はTOEICを通して自分の英語力を上げるためと考えると良いと思います。

王道の勉強ルート

両輪の話を踏まえた上で、ここからは私が思う王道の勉強ルートを紹介したいと思います。

  1. 英検2級を取得する

  2. 金フレ・文法特急で勉強する

  3. 公式問題集のみを使って勉強する

まず英検2級を受験し、余裕をもって合格してください。これが最初にして一番大事なステップです。なぜ英検受験を勧めるかというと、基礎的な英語力、具体的には高校英語のレベルを習得していると、TOEICの勉強がスムーズに進むからです。

高校レベルの単語・文法を知らない状態でPart5のテクニックを詰め込もうとする人を見かけますが、短期間でスコアアップをしなければいけないという状況でない限りは基礎から積み上げることをおすすめします。

対策は旺文社の単語帳+解説付き過去問で十分です。もしこれで難しく感じた場合には高校の英文法の本で復習をしましょう。

このステップをクリアできれば600点を超える準備はできていることになります。次に金フレ・文法特急でTOEICのレベル感・出題形式に慣れましょう。ここらへんは私的に勉強が楽しかったです。

この時点で最新のTOEIC公式問題集を解いてみましょう。TOEICはいわゆる素点で得点が決まるわけではないため、正確なスコアは受験本番でない限り算出できませんが、何問正解したかでどのくらいのスコア範囲かはわかります。これで600点獲れていたら万々歳です。

ここからはとにかく公式問題集のみを使って勉強していきましょう。

公式問題集をどう使う?

書店に行くとTOEIC関連の参考書がずらりと並んでいますが、公式問題集さえあれば高得点を獲ることはできます。

公式問題集はその時その時の本番のレベル感に近い問題が揃っており、特にリスニング音源は信頼性抜群です。スコアをチェックするために一回解くだけじゃ本当にもったいないです。

執筆時点(2024年3月)で1~10まで出ていますが、迷わず最新の10を買ってください。黒い表紙のものです。理由はTOEICのレベルが年々上がっており、最新のものはそのレベル感を忠実に再現しているからです。

公式問題集を使った勉強の仕方をPartごとに説明します。

Part1・2
どちらも短文のため、ディクテーション(音源を聴いてスペルを書きとる)がおすすめです。ここでも音読をしてもいいのですが、短すぎてすぐに読み終わってしまいます。それよりもディクテーションで自分の苦手な音は何なのかを把握し、その克服に努めましょう。

Part3・4
冒頭で説明したオーバーラッピングをとにかくやりましょう。やっているうちに出題のパターンが身体に染みついてきます。音読でなれた原稿は1.5倍速、2倍速にしてもリスニングできるようになります。

Part5・6
間違えた問題について、単語で間違えたのか、文法を知らなかったのか、時間が足りず勘で解いたのか、原因を明確にしましょう。その上でSVOCの構文解釈をやるといいです。これはPart7でも共通です。文の骨格が分からなければ速く読むのは不可能に近いです。

構文解釈のやり方がわからない場合には、大学受験用の英文解釈の本で勉強しましょう。そこまで難しいものでなくて大丈夫です。以下の本は基本がまとまっていておすすめです。

Part7
ここでは構文解釈と音読の二刀流です。まずは構文解釈で文の構造を理解し、単語・文法で曖昧なものをなくした状態で、徹底的にオーバーラッピングをしていきましょう。今はリーディングセッションでも音源がついているのでやりやすいです。効果がすぐに出るわけではないですが、着実に構文解釈+音読を続けていれば速読法に頼らずとも高得点を安定して獲れるようになります。

以上が大まかな使い方です。ついつい色々な魅力ある参考書に惹かれてしまいますが、公式問題集を一途に使い続けてください。

800点・900点台に向けて

現在スコアが中々上がらないという方にとって、特殊で画期的な勉強法を試したくなる気持ちはよくわかります。私自身もありとあらゆる高スコア向けの参考書を買っては試し、飽きては売りを繰り返してきました。今となっては総額いくらかけたかわかりません。

ですが、本当にここまでで紹介した勉強法だけでも安定的に高得点が獲れます。800点・900点台は何も特別なスコアではなく、実直な勉強の先にあるものです。何かにお金を払うことで勉強をした気になるのはもうやめましょう。使うのは公式問題集だけで良いんです。

TOEICのスコアアップを目指す動機は人によって色々あると思いますが、どうせやるなら英語力を上げたいですよね。決して甘い言葉に騙されず、これからも地道に勉強を続けてください。

まとめ

今回はTOEICの勉強法を紹介しました。一つ覚えて帰ってほしいのは、高得点を獲るには実直な構文解釈+音読が重要であるということです。これさえ続けていれば効果が出る日は必ず来ます。

最後まで読んでいただきありがとうございました!TOEICを勉強する皆さんのお役に立てれば幸いです。

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