ある文芸部の話《#シロクマ文芸部》
文芸部に入部したのは今年の4月。
まだ慣れない私立帳面学校を放課後うろついていていたら、可愛らしい熊のポスターが目に留まったから興味本位で覗いただけだった。
陰キャな僕に運動部は似合わない。ここなら友達ができるかな。
そう思って、開かれていたドアに足を踏み入れてみた。
「〆切りがキツすぎるよ」とヒイヒイ言いながら赤青鉛筆を走らせる部員たち。僕に手渡されたのは光る一枚の原稿用紙。
戸惑いながらも、物語のようなものを見様見真似で書いてみた。
書けた人の作品から順に部室の壁に