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おむの戯言 モチベーション2

モチベーションについて第二弾の投稿になります。「おむ」です

今回はモチベーションが持つ「やる気」と「意欲」との明確な違いやモチベーションの必要性についてアウトプットしていこうと思います。

語源から見るモチベーション

モチベーションの語源として考えられているのがラテン語のmovereだといわれています。英語のmoveも同じ語源だといわれていて、このことからわかるようにモチベーションは“動く”ということがミソであると考えることができます。ちなみに社会にとって望ましくない行為などにもモチベーションとして当てはめることができるそうです。言われてみれば、犯罪などにやる気や意欲を使うことはないけれど、動機やモチベーションなどといった言葉は違和感なく使われる気がします。「やる気」や「意欲」はポジティブな面で使われるのに対し、モチベーションは“動き”全般を表すためこういった面で明確な違いが表れているのです。また、表面上の動きだけでなく気づく、感じる、考えるに代表される“内面的な動き”もモチベーションの一種であり、すなわちモチベーションには観察可能な外的な活動と観察が不可能な内向きの活動があるということが考えられるんですね。これは知ってるようで深く考えたことが無いようなことだったんじゃないでしょうか。

モチベーションの必要性

みなさんの中にも少なからず、モチベーションに対する興味はあるのではないでしょうか。例えば、仕事に行くのに行く気にならないだとか、課題があるのにやる気が起きないだとか些細なことにもモチベーションが関係していて、できることならすべてにモチベーションがあったほうがいいですよね。実際、社会でも様々な場面でモチベーションは必要性を見出されていて、広告業界ではどうやって購買行動を促すのかに頭を悩ませていたり、最近では教育の観点やマネジメントの観点でも人をコントロールすることに対する関心やニーズが存在したりしているそうです。考えてみれば、コロナ禍でオンライン授業が盛んになった大学でも、あの手この手で教授たちが学生の学習意欲を高めようと試行錯誤してくれていたように感じます。モチベーションに関する重要性はこういったところからも知ることができますね。

モチベーション研究における“達成“の立ち位置

ここで社会と学会の両方で注目されたのが「達成」だそうです。この“達成“とは業績や成果のこと、すなわちそれらを生み出す行為(パフォーマンス)のことをいいます。例を挙げるとするならば、企業の業績を上げること、学業であれば成績を向上させることに該当します。この達成は能力とモチベーションの積(達成=能力×モチベーション)であると考えられていて例えば、「A君は仕事できるのに遅刻ばかりしてモチベーションが低いから、業績が思うように上がらないね」や、「Bさんはモチベーションがあるけど、能力が今ひとつだから成績が上がってないよね」だとかといったような光景はすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。この「達成」は日ごろの生活にも埋め込まれていて、資格取得のために何時間も勉強しているのは、達成に向けたモチベーションだといえるそうです。このように大なり小なり物事に成果を挙げれば達成と呼ぶことができるし、人によっても何を達成とするかは異なってきます。したがって、達成とはその人にとって価値のある行為をしたり、生み出したりすること、そしてそれをやり遂げることを指すようで他者が求めるような成果ばかりではないということらしいのです。筋トレに通う中で○○キロ上げたら達成と感じる人もいる一方、体が大きくなれば達成と考えている人もいることからもこのことはかなり重要な意味を持っているように感じます。また、この「達成」は幸福感とも関連性があると考えられていて、幸福感の要素の一つとして達成が位置しているようです。この達成を構成するのがモチベーションであることは達成の公式からわかるはずなので、モチベーションは幸福感とも関連していると考えることができるんですね。

今回も 鹿毛雅治著 モチベーションの心理学-「やる気」と「意欲」のメカニズム(中公新書)を参考にしました。解釈が適切でない場合もありますので、1意見として見ていただけたら幸いです。見ていただきありがとうございました!

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