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おむの戯言 モチベーション7

モチベーション投稿について第七弾の投稿になります。「おむ」です

今回は前回からの復習と場モデルについてアウトプットしてきます。いつものことですが、鹿毛雅治著 モチベーションの心理学-「やる気」と「意欲」のメカニズム(中公新書)を参考にしています。

前回を通して

前回、前々回でモチベーションとは諸要因のダイナミズム(力学)によって決定するということを学びました。

動きの強弱を表す「エネルギー性」とそれが何のための行為なのかを表す「方向性」の力学が一つの例です。ただ表向きはこういった理論があるものの、一人一人に焦点を当てたときはもう少し複雑になってきます。みなさんにマラソンをイメージしてみてほしいです。

少し余談ですが、僕はマラソンや陸上をやっている人の気持ちがあまり理解できません。(否定しているわけではないです)特にマラソンであれば自分の持っているタイムに打ち勝つというのが目標になってくると思うのですが、それをモチベーションとして頑張ることが僕にとっては到底できないなと感じてしまうからです。

皆さんにも同様のことを考えている方が少なからずいらっしゃるのではないかと思うのですが、このようにあなたにとってどれが“快”で、何があの人にとっては“不快”なのかは単純に区別できないというのが先ほど例として挙げた「エネルギー性」を難しくしているという一面があります。したがって公式では「□□×△△」のように明記されていても、問題文から読み取るのが難しい数学のように、

モチベーションも諸要因の力学(エネルギー性×方向性、動因×誘因、接近×回避)として公式はあるものの、人それぞれ要因になるものが変わってくるので、もしかしたら数学より難しい問題を解いているといっても過言ではないかもしれません。

感情の作用と場モデル

“快“を感じるものと”不快“を感じるものは人によってそれぞれ変わってくるというお話を先ほどしましたが、実際人の感情がこの二つだけではないことは皆さんも承知しているかと思います。感情を表す言葉として思い当たるのが「喜怒哀楽」です、がモチベーションを図るうえではより複雑な感情を察知しなければなりません。

この複雑な感情の指標として活性度(覚醒)があります。これはモチベーションのエネルギー性や興奮の強さを表しており、簡単に言ってしまえば、

いらだちよりも激怒の方が怒っている度合いが強いよね

ということです。実際に感情や覚醒をベースにして日常生活を表すことは多く、腹が立ったから強い口調で言い返すであったり、動画が面白すぎて寝なかった、であったりと感情とモチベーションに関しては表裏一体の関係性を持っているという考え方ができそうな感じがします。

場モデル

みなさんがよく職場等で見かることのある「上司に褒められて○○さんがやる気になった」という場面ですが、もしかしたら「○○さんがやる気だから上司がほめる気になった」のかもしれないと考えたことはありますか?

どちらにせよ自分と外界(ここでいえば上司)が相互に影響しあっているということには変わりがなさそうですが、これについてモチベーションでは「場モデル」という説明原理が存在します。この場モデルの内容ですが、少し複雑なものであり、例えを使いながら説明したいと思うので、次回お楽しみください!

まとめ

「職場でやる気がない人がいる」や「学生のやる気を引き出せない」といった悩みを想定してモチベーションを理解するのならば、個人的にそれぞれ対話するのが一番重要なのではないかということが今回の内容を通して僕が一番感じたことでした。

人それぞれ要因となるものが違うということは日々過ごす中で何も違和感がないし、何よりそこから目を背けたうえでやる気を出させようと必死な人は多くいたのではないでしょうか。

でも現実はその人がどうしてやる気が起きないのか、何を快と感じるのかなど聞き出すことが大事であり、避けては通れないものであると再確認できる良い機会になった気がします。

これを見てくださる方の中でも人にモチベーションを持たせることに苦労している人は、ぜひ対話をしてみて、その人が何に意欲をもって働くことができるのか、報酬等だけでなくどのようにしたらやる気が持てるのかを対話の内容から考えてみるといい結果が待っているかもしれません。

まだまだこの投稿は続きます。あたたかな目で見ていただけると幸いです。それではしーゆーれいたー

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