映画「メイ・ディッセンバー ゆれる真実」

原題:May December
directed by Todd Haynes
starring : Natalie Portman, Julianne Moore, Charles Melton

全米に衝撃を与えた実際起きた事件「メイ・ディセンバー事件」がモデル。・・・成人女性が教え子の中学生と性的交渉を持ってしまい、実刑判決を受けた事件が実際にあった。
  36歳だったグレイシー(ジュリアン・ムーア)は、既婚女性でありながら、アルバイトに来た13歳の中学生ジョー(チャールズ・メルトン)と情事におよび、実刑判決を受けた。ジョーとの子供を獄中で出産し、刑期を終えて二人は結婚し、その後、平穏な生活を送っていたが、事件の映画化が決定し、女優のエリザベス(ナタリー・ポートマン)がグレイシーとジョーに「取材」と称して近づき、行動をともにする。彼らを調査する中で見え隠れする、あの時の真相と、現在の秘められた感情、そこにある「歪み」は、しだいにエリザベスを変えていく。よそものである「エリザベスの憶測」と、当事者の意外な本心、そして周囲の人々の目が絡み合っていく・・・

メイ・ディセンバー・・・May(5月)とDecember(12月)という離れた月日・・・から派生して「歳の差の大きなカップル」の比喩だそうだが、独身の36歳の女性が・・・だったら、まだしも、既婚女性だったグレイシーが、13歳の少年と情事に及んだとなると、やっぱり犯罪だよなぁ。しかも、立場的に実際の事件だと「教師と生徒」だし。今回の映画では「アルバイトの男の子とお店番の女性と」なんだけど・・・
 でも、二人は、その後結婚して、子供を育ててきた・・・
 そして、同じ街に住み続けている・・このこともすごい・・・周囲は事件を知ってる人ばかりのところで二人で結婚生活を送るわけだから・・・
でも、今回の映画では、どちらかというと女性陣にジュリアン・ムーア、ナタリー・ポートマンという大女優を立てたということからも、女性としても大人としてもすでに堂々としている相手と、方や、大人にならない前に、選択肢が決まってしまって、父親になってしまった元・少年のジョーの精神的な「歪み」がすごく際立っていて、なんだかなぁ・・・
 完全な第三者であるはずのエリザベス(ナタリー・ポートマン)が、女優として当事者のグレイシーを演じるにあたり、そこまでやるか・・・的に、えげつないほど、ジョーに迫っていく姿は、なんか怖かった。と同時に、同じ女性としてグレイシーに対しての「怒り」とか「憎しみ」的な感情が募っていく・・・ところ「女性の敵は女性」という言葉通り、嫌な部分でもあるけど、真実だよなぁ。

  グレイシーの元・旦那も同じ街に住んでるのよね~
この辺、理解し難いわ~

7月にはこの映画一本しか見れなかった・・・・

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