僕が〇〇さんを絶対に幸せにする
プロポーズの瞬間というのは人生で何回も味わえるものではない。
そんな大切な瞬間だからこそ、そこにはとっておきの言葉が存在するはずだ。
キザな男は、まん丸な氷が入ったウイスキーグラス?を片手に
「ウイスキーをローマ字読みしてみな、"U I SUKI " つまりね、好きの前にあなたと僕がいる」
そんな言葉で演説を始めるだろう。
「お前の作った味噌汁を一生飲ませてくれ」系のタフガイもまだ絶滅はしていないはず。
そんなプロポーズセリフの中で「僕が〇〇さんを絶対に幸せにします」は誰もが一度はドラマ等で耳にしたセリフではなかろうか。
頼もしい、それでいて誠実さもある。
しかしそのセリフを受け取る側はどう感じるだろうと、どうしても考えてしまう。
押し付けがましいのではないかとか、わざわざ幸せにしてもらわんでもって思われるんじゃないかとか。
告白とプロポーズはまた違う。恋は盲目なら愛は視力2.0。
視力検査の黒丸のぽっかり空いた部分を「右!左!」と回答していくように、鋭い指摘が来てもおかしくない。
そんな事を考えていたら、プロポーズの言葉なんて一生頭に浮かんでこなさそうだ。
「味噌汁をローマ字読みしてみな。"MISOSIRU" Iが SOSを挟んでUにMessageを送ってるんだ。〇〇さん僕を絶対に幸せにしてください。」
高熱の時に見る悪夢のようなセリフを思いついてしまった。
今ではそんなプロポーズを受けてくれた女性と、仲良く結婚生活を送っています。
というようなオチにしたいが、当然そんな訳もない。
多分プロポーズの言葉について考えを巡らせるよりも、その相手を探さないといけないのであろう。
分かっている。実は分かっている。
だが、たまには夜にこんな現実逃避をしたくなる日もあるのだ。
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