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顎関節症という歯科医療被害 何故奴らは馬鹿なのか1-1 関節包の説明に関して

(P12~13)
「関節包は、関節を取り囲む線維性結合組織の
膜状構造である。すなわち下顎頸部は…」
と、

説明の初めから前置きも無く「すなわち」という文言が出てくることはこの書

「カラーアトラス 顎関節外科の手術手技
パンピングから関節鏡、円板切除、全置換術まで」
(クインテッセンス出版株式会社)

を読めば茶飯なことで、口腔外科医師を名乗る彼らの文章には論理というものが欠落している。16,000円(税別価格)もの値を付け、医学書・歯学書として出版する意味をご立派な社会的地位をお持ちであるこの著者達にお伺いしたい。

誰に対して、何を訴えるのか。
そもそも医学書として出版し、社会に記す目的は何なのか。

自分達専門家だけが分かってくれればそれでいいというならば、これから医師を目指して新たに学んでいく学生たちに対して教書としては失格である。自分たちの口腔外科処置をひけらかして他の一般歯科医師に対して外科ごっこ自慢がしたいのならば、彼らの幼稚な自己満足でしかない。
外科は症例ごとに状況を見極めて考える力が無ければ通用しない。骨折や脱臼に痛がる患者を目の前にして専門用語を散々並べ、チャートに従い○○症と病名をつけてお薬を処方したところで患者の怪我が治る訳も無い。そして、○○外科を名乗っているだけで、彼らには全くと言っていいほど外科の適性である考える力がない。ただの丸暗記計算馬鹿ばかりだ。この書に記述され、患者に対して行って来た処置の数々を思えば、彼らはとても性質の悪いヤブ医者である。
しかし、何といっても私が彼らを許せないのは、的外れな外科処置によって必要も無く彼らに傷つけられた患者達がいるという事だ。私がこの書面で訴えかけるのは患者となり得る一般の方々である。それは顎関節症に陥る患者を減らす為であり、その大元にある原因を提示して世に訴え、医療の水準を上げるためである。顎関節症患者が増えることは社会的損失でしかない。患者が増えて喜んでいるのは病を商売とする悪人共だけである。
勿論、彼らの言葉には論理も無ければ人の理解を促す普遍性も無いわけで、いざ読んでみれば不必要に横文字や数字を並べているだけ。臨床データも公平性を欠き、デタラメばかり書かれている事に気が付いて、医者は頭がいいという先入観を捨てて医学書を読めば、連中の幼稚な様には呆れるばかりである。
そして、乱用されるその専門用語の間には文脈が無いこともしばしばで、他の分野の人間からすれば、聞いたことも無い言葉や見たことも無い横文字の数々に「やっぱり医者は普通の人よりも頭がいいのかな」と尻込みしてしまうことは無理もない。弁護士の論理力を持ち合わせていても、書かれたことをそのまま文字通り読んでいるだけでは彼らが創り上げた「顎関節症」という便利な病を永遠に理解することは出来ないだろう。なぜなら、彼らの記す内容がそもそも矛盾しているからである。文中に出てくるMRIもCTもX線写真も画像診断は誤診だらけで、手術によって切除したものが一体患者の何だったのか、自供している事にも彼ら自身は気が付いていない。間の抜けた話だが、無自覚なまま彼らの行いと誤診の証拠は、16,000円の高値で既に社会へ出版されている。

賢い人が馬鹿らしくテキトーに振舞うことは出来るとしても、バカが背伸びをして頭のいいフリをすれば、簡単に墓穴を掘ることは想像に難くない事だと思う。

 私は彼らが記す顎関節の解剖学的構造を理解しようと彼らの記述を何度も読み返したが、どうしても解せない。関節包とは固有名称なのか顎関節周辺靭帯の総称なのか、何度読み返しても分からない。

側頭下顎靭帯(浅部外側面観)[図5]
側方下顎靭帯(深部外側面観)[図6]

「関節包は側頭下顎靭帯の補強を受け強靭…」とある。

補強するものならば本体とは別である、そう考えるのが妥当かと思いきや、次ページには図5「側頭下顎靭帯(浅部外側面観)」と書いてあり、図の略号に「関節包靭帯(CL)」と1箇所記してあるだけで、他には何の部位も図示されていない。
推測するに「関節包」とは総称であることに違いなさそうだ…と、思ったらその隣の図6では「側頭」ではなく「側方下顎靭帯(深部外側面観)」とある。「浅部・深部」という表記から著者の真意は何か、状況から固めるしかない。

巻末用語索引[そ]の項目(217P)

「側頭下顎靭帯」が12Pに使用されている事が示されているが、「側方下顎靭帯」という言葉は全く示されていない。

巻末の用語索引を見て「側方」下顎靭帯という言葉が無いので、漢字一文字の間違いであることは間違いないだろう。しかし、それも専門用語を抵抗なく読め、内容を疑える人間でなければ、その間違いを誤表記とも分からないまま、これから続く200ページ余りの本文を読み進めることになる。根本的な矛盾を抱えたままいくら考えを推し進めても、「機械的な仕組み」は突き詰めるほどに必ず帳尻が合わなくなる。何よりも考えの土台となる基本が大事だ。

身体は筋肉だけでその動作を正常に保つことが出来る訳ではない。靭帯は異なる骨と骨の間を繋げて関節をなす。柔軟に、時には強靭にそれらの位置関係を適正に保持する「正常な動作」の要である。肘や膝の関節は骨格的にそれぞれの動く方向がほぼ決まっている。しかし、人間の顎は前後上下左右3次元的に動き、それに加えて左右1対の関節が協調することで初めて正常な動作を保てる。顎関節は人体の中でもとりわけ複雑で特異な関節である。それに「何も分からない人間」が知ったかぶりして手を加えたらどうなるか。良くなる訳がないのだ。

もう1つ忘れてならないのは顎関節の内側には「関節円板」という軟骨があり顎の円滑な動作を可能にしているということだ。そして、その位置する場所が関節包の中である。勿論、外科処置で誰かが切り開かない限り、直接外から覗くことは出来ない。その外科処置をするにもCTやMRIを撮影して事前に検査が必要だと、この医学書には記されている。しかし、画像診断をするには、解剖学的に正常な状態を知っていて、患者の何が異常なのか、どのような状況にあるのかを比較出来なければならない。だから元の正常な状態を知る上で顎関節を包む靭帯である関節包の説明はとても重要なのだ。処置の目的も効果も分からないまま、必要も無く身体を傷つけられたら患者はたまったものではない。

だが、現実にはどうか。生身を切り開いてホンモノを知ったつもりになっている口腔外科医達が直に見る顎関節は既に異常を来した患者の顎関節ばかりである。元々の健康な状態を見ることもなければ、顎関節の正常な動作に必要な条件を知ることもない。彼らには自分自身で物事を考える力が無いからである。誰かが作ったデタラメな診断チャートに従うだけの彼らには外科の適性など無いのだ。そんな人間が何も分からないまま患者の顎関節に「低侵襲な処置だから、安心ですよ。」と太い針を刺して関節をほじくり返し、その重要性も分からないまま肉と骨と軟骨を切り取って、患者の身体をゴミとして廃棄している。事は尋常ではない。だから私はこうして患者へ、社会へ訴えかけようとしている。

ちなみに本文中には二重線を引かれた修正箇所がある。それがPCの文章製作ソフトによる自動修正なのかは分からないが、これだけは言える。ハードカバー製本で表紙にはレオナルドダヴィンチの解剖図の一枚が挿入されていて建前と値段こそ立派な本だが、

その中身はお粗末極まりない。

この本を読み、クインテッセンス出版株式会社の歯科医療医学書出版社としての信用を私は疑うものである。科学を探求する学術書としての公平性を保っているとは到底思えない。専門誌として内容の精査も碌に出来ていないことは終始続く本文内容の酷さから明確である。羽振りのいい○○医師が出版社にとって大事な顧客であるとしても、医学書出版社として負う社会的責務を忘れてはいないだろうかと、私は問いたいものである。
顎関節の構造は立体的でとても複雑に見え、動作時にはそれが左右同時に動く。歯科医療従事者が顎関節の理解にとっつきにくい理由でもある。しかし、この書では口腔外科医ばかりが登場し、その供述内容から彼らには臨床歯科の見識が全くないということは、本文を読み進めれば行く行くお分かり頂けることだろう。学校で基礎を学んだだけで知ったかぶりし、軽々しく「咬合上の異常は見受けられない」と、レントゲンで見ても明らかに異常な咬合の患者を画像診断してくれている口腔外科医師達である。

ともあれ、読み手は絶えず頭の中で何を訴えたいのか予測変換しながら、国語の勉強不足から説明力の乏しい外人かぶれエリート達の矛盾をひとつずつ紐解いていかなければ、
日本顎関節学会理事を筆頭とする○○専門家達が「顎関節症」とする病が何であるのかを知る術は無いのだ。

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