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詩・夜に溶ける


光が常に正しい訳じゃない

闇には闇の癒しが存在する

呼吸を忘れた街が

息を吹き返す真夜中

私たちは手を取り合って走り抜けたね

月明かりの届かない闇の底へ

誰の手も届かない闇の底へ

そうして

次の夜まで眠ったね

夢も見ずに眠ったね

二人の身体が溶けるような闇の底

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