見出し画像

がんが見つかったとき私が言った言葉

画像を見た先生は開口一番言いました

「ひなつさん、これは悪性のがんです」

私は今でも覚えています

私がなんと答えたのか…。

「まいったなぁ…」

漫画か!
と突っ込みたくなると思いますが、本当にこう答えたのです。

先生は続けてこう教えてくれました

「ここの腫瘍に白い線が流れ込んでいますね。これはがんの所見です」

ああ、わたしはがんなんだ、
調べなくても分かるくらいの

悪性の
がん。

現実が急に戻ってきました。

がん。
死ぬのかな
まだ子供小さいのに

やりたいこともある

死にたくない。

その後先生や看護師さんたちがバタバタし始め
すぐに大きながんセンターへの受診の予約を取り付け
画像の入ったCDROMと紹介状を渡されて

病院の外へ出ました。

終わりの時間が近づいていたこともあり
人こそ少なかったですが、がんであるという証書を受け取った私に
受付の人は不憫そうな顔をしていました。

そこから私は

涙をこぼさぬよう
人ごみの中に立っていました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?