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私はこんな本を読んでいます

ヒュルヒュルヒュルと狭い筒の中を滑り落ちていきました。薄暗くそれでいて心地のよい空間を無限に滑り落ちていく。

そんな夢を見て、ハッと目が覚めました😳

夢の中とはいえ、あまりにも快適すぎた空間に陶酔し、起きてなおその余韻よいんにひたりきっております。

みなさん、ご機嫌いかがですか?

今回は私が読んできた小説の中でも特に印象深かった作品を5冊紹介させていただきます。


①若竹七海「悪いうさぎ」

女探偵葉村晶シリーズ3作目。
NHKでドラマ化されてから5年近く経ちますが、今でも主演をつとめたシシド・カフカさんのシブイ演技が忘れられません。間宮祥太朗さんもかっこよかったです。

ドラマもよかったんですが、原作の方はまったく違う味わいを持っていて、普段ミステリーをあまり読まない私でも全作読んじゃうくらいハマっちゃいました。

その中でも特に好きな作品がこれ。作者の描き出すストーリー展開にしびれます。

②加藤千恵「こぼれ落ちて季節は」

昔、朝井リョウさんと一緒に深夜ラジオのパーソナリティをやってて、彼女のトークにドハマリしたんです。

“おちゃらけた部分も持つしっかり者のお姉さん”というイメージを持ってたんですが、彼女の書く小説自体はものすごくピュアで心が洗われるようなものばかりです。この作品も胸キュンものです。若い頃の恋愛を思い出させてくれた作品です。

③尾形真理子「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」

本屋さんで散策していた時に平置きされていた本。
思わずタイトルに惹かれて買っちゃいましたが、その世界観がステキなんです。思わず恋をしちゃいたくなる一冊です。

④逢坂剛「百舌の叫ぶ夜」

西島秀俊さん主演で10年くらい前に映像化された作品です。映像も良かったんですが、原作はまったくストーリーが違っててこちらも読みごたえがありました。「MOZU」シリーズの第1作目です。

ハードボイルドはあまり読まないんですが、このシリーズだけはハマりましたね。

⑤吉村昭「桜田門外ノ変」

私のもつ歴史観としては、佐幕派史観と言いますか、明治維新否定派です。

中高生の時に読んだ福地源一郎「幕府衰亡論」や早乙女貢「會津士魂」の影響が強く、政治システムは破綻していたけれど、人材的には幕府側の方が優れていたと考えております。

特に大老井伊直弼公には深い思い入れがございまして、彼の著書やその関連著書も多く読みました。もし彼がいなければ、この国が植民地化されていた可能性も否定できないと思います。

この作品自体は、水戸藩士関鉄之介を主人公とし、倒幕する側からの観点で描かれています。確かに幕府のシステムが破綻していたのは事実ですから、倒幕運動の引き金を引いた事件を詳細に描き出したこの作品もまた、評価に値すべきものだと思われます。

幕末史は、その後の近代史や第二次世界大戦、現代の日本を考える上で非常に重要な位置を占めておりますので、じっくり考察するのもいいかもしれませんね。

⑥さいごに

最近は、めっきり本屋さんの数が減っちゃいましたね。しかも本屋さんの中にレンタルコーナーや雑貨コーナーがあり、本が置いてあるスペースがぐっと減ってきてます。残念なことです。

確かにネット通販で本を買うこともできますが、目的とした本しか買えないんですよね。

本好きな人間としては、仕事帰りや休日に本屋さんに立ち寄って、棚の中においてある本を偶然手にする喜びが味わえなくなったわけです。さみしい限りです。

時代の変化といえば、それまでですが、読書文化は大事にしたいものです。

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