見出し画像

はじめてのトライアスロン (準備編)

はじめに

トライアスロンという初めての競技に参加するにあたり、様々な準備や情報を得てきた。私の力量はたかがしれているが、同じように知識はないが興味はある、という人のために、自分が行ってきたことを紹介するのも、感謝の還元という意味で有効かなと感じるので、そういう主旨でこの記事を書く。

基本情報

トライアスロンできるかも、と思い出したのが去年の8月だから、そう思い始めて11ヶ月。約1年だ。当然周りにトライアスロンをする人はいなかったので、インターネットで情報を収集した。私が主に参考としたのは次の2つのサイトである。
https://howtotriathlon.com/
   トライアスリートであるyurikaさんのサイト。トライアスロンの基本になるようなあらゆる情報が入っている。
https://www.youtube.com/channel/UCYuqo2-kFmcTHBl7G3dgyvw
   Youtuberのトライアスリート ヒロさんのサイト。動画でわかりやすく、あらゆる情報が紹介されている。

両者に共通するのは、このように書くと失礼かもしれないが、子どもの頃からトライアスロンを始めたような生粋のトライアスリートというよりは、大人になってからトライアスロンを始めた一般の人、という感じで、準備に何が必要かということがとてもわかりやすいということだった。また、様々な大会にも出場しているので、トライアスロンの魅力も十分すぎるほどよく伝わり、競技へのモチベーションもあがるものだったということだ。その類似情報を私がこのページで行うつもりはないので、もしそういう基本的な情報だったり、レースレポート等をご覧になりたい方は、是非上のサイトにアクセスしてもらいたい。

競技規則について

本番直前まで理解していなかったのが「トランジションタイムはどこに入るか」だった。大会リザルトを見ると、トランジタイムが表示されている大会もあれば、スイム、バイク、ランの3つのみしか表示されていないものもあったからだ。スタートの合図がなってから、ゴールするまでがトータルタイムだから、必ずどこかには入っているはずなのに・・・と頭を悩ませていたが、「そうだ、競技規則に書いてあるのでは?」と原点に戻るに至った。どのような競技でも、競技規則を読まずに大会参加はあり得ない。ネットで検索して熟読してみると、「トランジションタイムはバイクに含まれる」と明記されている。なんとなく大会HPの案内やローカルルールだけで判断するのではなく、キチンと競技規則を読むことで、正しい情報が得られることもある。

トライアスロンの準備

①購入したもの
トライスーツ
必需品とも言えるが、10月の「前橋トライアスロンフェスタ」はビギナー参加だったので、水着とバイクジャージで対応し、購入したのは12月頃。購入しなければならないものと、自分の運転資金(小遣い)を考え、買えそうなのがその時期となった。Wiggleで購入。日焼けは後で疲れるので半袖タイプとした。トライアスロンだけでなく、スポーツは何かとすぐ1万以上の品が多い。無理だと思ったら焦らず買えるようになるまで待つ。

ナンバーベルト
ヒルクライム大会やマラソン大会では、支給される安全ピンで対応していたが(実際は、服に穴を開けないピンなどで対応している人が多い)、トライアスロンはバイクが後ろ側、ランが前側にナンバーを表示させる必要上、ナンバーベルトが必要だったので、amazonで購入。これは購入にさほど苦しまなかった。

ウエットスーツ
これは絶対必要だが、試着してみないと買えないと思い、ネット購入ではなく、店舗購入にしようと決めていた。1月末に勝田全国マラソンへの参加を決めていたので、その道中(群馬ー東京ー茨城)に、ワイズロードお茶の水店トライアスロン館に立ち寄り、購入。当初はHUUBのフルスーツを勧められ、その気になっていたが、店員の「スイムが苦手な人はフルスーツの方が楽ですよ」という発言がなんかカチンときてロングジョンを購入。トライアスロンが初めてとは言ったが、苦手とは言っていないぞ。ROKAのMarverickが格好良かったのも一因だった。(この後、マラソン大会が終わるまでウエットスーツを持ち歩く、という余計な負担をすることに・・・)


トランジションバッグ
車で移動することを想定していたが、車から会場までの自転車移動に悩むだろうと思い、大きめのバッグを購入した。amazon等のサイトではトライアスロン用のものが並んでいるので目移りしたが、値段と質のバランスを考えて購入した。必ず必要とは言えないかもしれないが、なんとなく欲しかった。


・ガーミン epix 
スマートウォッチは、今までForeathlete45というエントリーユーザー向けのものを使用していたが、スイムでも使用できるものを、ということでepixを購入した。Fenixと同機能なのでやたらと機能がある。5つめのこれが最も高価と言えるが、普段の腕時計としても使えるし、自転車のサイコンとしても使っているから、それぞれ別々に買うことを考えれば安い・・・かも。


トライアスロンだけのために買ったのは、このくらいである。
次は、買うか迷ったが、買わなかったもの

トライアスロン用のバイクシューズ
トランジションタイムを少しでも短くするためには必要かもしれない、と思い、これもワイズロードお茶の水店で、実物を見てから決めようと思い試着→サイズを確認。しかし、目指す木更津トライアスロンは、スイムからバイクのトランジションをタイムとしてカウントしないと過去の資料に書いてあったので、今回は購入を見送った。(結果として、今回からスイムからバイクのトランジもタイムカウントすることになった)

・DHバー
DHバーは、ミドルをするようになったら購入すればいいと考え、今回は見送った。そもそも、なんでも買えるほど資金に余裕があるわけではない。最低限のものでどれだけパフォーマンスを発揮できるかというだけである。

・ディープリムホイール
あれば楽だろうけど、これも予算的に次回以降に見送った。手持ちのDura-ace C24で軽く速く回すことでも十分30キロ以上は出せるはず。


初めから持っていたが、トライアスロン大会で必要だったもの。

サンダル
これは前橋トライアスロンフェスタに参加した際、盲点だったものである。確かに、トランジションを終え、ランシューズとバイクシューズをセットした後に何を履く? そこは初回で思い足らなかったので、前橋では裸足であまり歩かずに座ってスタートまで待つことに。

レジャーシート
これも前橋トライアスロンフェスタに行って必要性を理解した。トライアスロンの大会は一種お祭りのような楽しい雰囲気で、スタート待機中もテントを立てたり、レジャーシートを敷いてくつろいだりしている。たしかに、待機中に何も持ってこないと、地べたに座るか石や芝生に座ることになる。そういうことも前橋で理解した。本番では、レジャーシートの代わりとなる、「輪行袋」を持参した。これで万一の時の備えと一石二鳥になるからだ。

レジャーシート代わりにもなる(とYouTubeでも紹介されている)

トライアスロンとしての練習
前橋トライアスロンフェスタ
大会規模はさほど大きくないし、「日本一やさしいトライアスロン」を謳っているだけあって、距離も短い。しかし三種目連続して行うことや、競技自体のルールを理解するという点において、オリンピックディスタンスへの良い練習となった。大会運営自体も大変素晴らしいもので、地元として誇らしい。

・トランジショントレーニング  ブリックトレーニング 
前橋トライアスロンフェスタを通して、準備で必要なことがわかったことと、トランジションが意外と大変だということを理解した。特にその時はトライスーツがなく、バイクジャージを着るのに手間取ってしまった。また、ブリックトレーニングと呼ばれる、複数種目を連続して行うことで負荷に耐える練習をするのことを数回行った。三種目通してはなかったが、水泳場にバイクを置き、スイムからバイクの練習をしたり、吉岡温泉にバイクを車載してバイクからのランをしたりした。最初はふくらはぎが攣ったが、2回目からは大丈夫になった。

・ペースプラン
前回の前橋トライアスロンフェスタで、トライアスロンは、疲労というより高心拍でやられる、というイメージだった。おそらくオリンピックディスタンスもそうだと思うので、ペースプランが重要になってくると考えた。

ランの準備

①最初からあったもの、力量、練習
 
なぜランを最初に書いたかというと、ランが最も苦手だったから。逆に、ランができる(?)ようになったことで、トライアスロンという選択肢が自分の中で芽生えたのである。
 走ることは、三種目中最も苦手とする領域で、中学高校の時も、下から数えた方がよっぽど早いくらいだった。コロナ禍でランニングを始めた時も、最初はちゃんと走ってキロ7分くらいからのスタートだった。(ジョグではない)

 そんな私だが、トライアスロンの前段階でランニングを強化しようとマラソン大会への出場を果たし、シューズをはじめ、一通りの知識と練習量は確保できていた。

 しかし、運動後のケアを怠り、膝を痛めてオフ期間に突入したため、トライアスロン大会への準備としては、少なからず練習不足という状態に陥った。

②準備
直前の準備としては、痛みがないことを確認しつつ、暑熱適応の練習をした。すなわち、暑い時期に短時間(5キロ程度)走ることを繰り返し、少しずつ距離を伸ばした。トライアスロンは結局暑くて、バイクで苦しいなか走るから、練習でも苦しい状況を作っておかないといけないと考えていた。

③大会に向けて
ランは普段通りの力が出せれば10キロ52分とか53分くらいでいけるだろうけれど、走っていない期間に体力が衰えたのと、三種目め、ということもあり、できればトータル2時間以内でランに突入し、6分/キロで楽に目標達成できれば良いと目算を立てた(つまり、ランには期待せず、スイムとバイクで稼ぐ)。

スイムの準備

①最初からあったもの、力量、練習
 小学生の頃にスイミングスクールに2年ほど通っていたので、クロールはできた。もっとも、できたと言っても50m40秒程度だから、アスリート並みというほどではない。週1程度で市営のプールを使って練習していたが、ふとしたきっかけでトライアスロンのスイム練習に参加することができるようになり、月1くらいで泳ぎ方を学ぶことができるようになった。スイムはどうしても他の人にストリームラインなどを矯正してもらわないと、自分では確認しようがない。

②準備したもの 新たに購入したものはあまりない
・ゴーグル 手持ちのもの( SWANS )
・帽子 子どもがスイミングで使っていたもの
・スイムパンツ 手持ちのspeed社製
・耳栓 市営プール内で500円程度のもの

木更津トライアスロンの主催であるLuminaより、viewのゴーグルを安く買いませんか、現地で引き渡しです〜。というメールが届いた。良いものを安く買えるのは良いが、本番で新品は怖いので当日は慣れたものを使うことにした。viewはこれまで頑張ったご褒美ということに。

③大会に向けて
スイムは30分を切れればよいというのが当初の目標だが、何しろオープンウォーターが初めてなので、タイムにこだわらず臨機応変に行けば良いということにした。第一、泳ぎながらタイムの確認はできない。あとはトライアスロンのスイムは「バトル」と呼ばれるぶつかり合いがあるということだが、どんなものだかは、当日確認しなければわからない。

バイクの準備

①最初からあったもの、力量
自転車関係は10年前に購入したので、一通りは揃っている。そもそも、自転車用品を一から買うことになったら、トライアスロンにたどり着く前に私の貯金が底をつく!
・自転車
・ボトルケージ
・ボトル(今回は1本)
・工具ケース&チューブ(レース中のパンクは想定したくなかったが、一応持った)
・ヘルメット
・バイクシューズ(バックル式)
・鍵(移動などで使用)

逆に今回は使わなかったもの
・グローブ
・靴下
・バイクジャージ、レーシングパンツ
・ライト

もし、トライアスロンを始めるにあたり、自転車から用意するようであれば、バイク以外に10万は出ていくものと覚悟しておかなければならない。

私の力量であるが、実は平坦な道を長く走ったことはあまりないし、ましてやタイムを意識したこともなかった。そういう点ではトライアスロンのバイクは未体験ゾーンだった。

②準備、及び大会に向けて

準備らしい準備はあまりできておらず、平坦を往復する練習を月に数回実施した程度である。大会二週間くらい前に、40キロを目標である1時間半以内で行ってこれるか試したところ、1時間29分というギリギリの時間ではあるがなんとか達成できた。木更津は自衛隊の飛行場らしいから、路面的にはもう少し良いタイムが期待できるし、実際1時間25分を切らないと目標の3時間は達成できないだろうと予想した。作戦としては、ショートディスタンスとはいえ、1時間半もあるのだから、30分*3という区切りにし、2本目を頑張る、ということにした。(1本目は体力回復。3本目はランに備えて少し抑える)

大会参加準備

メモ帳
時間や持ち物については、アナログだがメモ帳を用いた。小さいメモ帳に思い付いたことをどんどん書いていき、同じメモ帳にまとめていく。最後にチェックもこのメモ帳でしていくと、一冊で全部用が足りる。スマホのメモ機能でも大丈夫かもしれないが、思い付いた時サッと書けるメモ帳を重宝している。

大会エントリー
初回は海で泳げるところ、関東圏内、あまり暑くない時期、ということで「木更津トライアスロン(6月25日開催)」となった。ふるさと納税枠でエントリーすると、1万円引になるということだったので、少しでも費用を削減できるならと、その枠に入れるように募集開始当日にエントリーを済ませた。

荷物
忘れものがないよう、その週の火曜日にはトランジションバッグに荷物を詰め込み、あとは出発すれば良いだけにしておいた。そこまで急ぐ必要はなかったのだが、早く大会に出たい!という気持ちの高まりが表れていたのだろう。荷物は詰め込んでしまったので、その週の後半は軽いランニングなど、必要な荷物以外で対応できるエクササイズを行った。

移動と宿泊
自転車があるので車で移動を考えた。フルマラソンの時は全力を使い果たした時のことを考慮して妻が「電車にしたら?」とアドバイスしてくれたので電車移動になったが、オリンピックディスタンスでもあるし、車移動で大丈夫だろうと判断し、車で移動することに。
宿泊はビジネスホテルを検討した。木更津市内は少し高かったので、車で30分ほどのところにある市原市の格安ビジネスホテルを予約した。(全国旅行支援込で5500円程度。さらに千葉県の1000円クーポンがついた)
朝から出発しても昼前には着いてしまう。市内を散策するということもできたが、あまり無駄金は出したくなかったので午前中は家族とスーパーへ買い物に行き、午後に出発。4時前には着いたので、ホテルから木更津市へのルートの確認と、当日使用する駐車場の下見を行った。臨時駐車場というのは、案外見つけづらく、当日朝困ることもあるので、明るいうちに確認しておきたかったからだ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?