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この国の医療制度はやはりおかしい気がする…

このように(タイトルのように)考えるようになったきっかけは、
①父が難病で呼吸苦に耐えながら約2年半前に他界した
②自身が父と同じ難病に罹患した(診断されてそろそろ2年になる)
③義父が5か月前に他界した

まず父。私と同じ特発性肺線維症だったのだが、具合が悪くなってから
あっという間に他界した。とはいえ、本人は苦しんだと思う。
在宅酸素を導入してから2ケ月ともたなかったので、急逝といっても過言ではない。本人が入院は絶対に嫌だと言い張ったので、最後まで自宅で過ごした。しかし呼吸苦だったのだろう、時々「もう死にたい…」と呟いていた。
死にたいと言っても、日本では安楽死はさせてもらえない。
それが本人の切実な希望であってもだ。国民は苦しみながら逝け!と言われてるみたいなもんだ。
その後、父は検体した。本人が生前、大学病院に連絡(契約?)していた。
母は嫌がったが、保証人として親族二人(姉と弟)が父に言われサインしたらしい。私はその時には埼玉住まいだったので、後日口頭で聞いた。
まぁ検体については父の希望だったので、私に不満は無い。

私の事は置いといて、義父。昨年の12月に他界したのだが
インフルエンザからの肺炎→入院→12日後他界といった流れだ。
延命については義母も私たちも反対したので、緩和ケアはしてもらったが
一切の延命治療は拒否した。
あ、ちなみに義父も延命は拒否していた。元気な時に言質取ってある。

義父はインフルエンザの高熱で起き上がれず、救急車で搬送されたのだが
本来ならその翌日は通院しているかかりつけ病院に行く日であった。
その際、検体について相談をする予定だった。義父も検体をしようと考えていたのだ。

結局、義父は検体が出来なかった。義父の検体の意思は義母も私も
聞いていたが、本人の意思が確認されない限り、検体は出来ないらしい。
なので(多分だが)認知症の方なども検体出来ないであろう。

ん?なんかおかしくないか?

延命は、本人がしないでくれと予め頼んでいても
家族の意向で延命される。まだ生きているであろう本人の意思は無視だ。
はっきり言って人権無視以外のなにものでもない。
それなのに、亡くなった後の検体には本人の意思が必要・・・・・
いや、それこそ残された家族の意思でいいんじゃないか?
本人亡くなって、後は火葬するだけなんだし…

日本の医療の考え方、なんか…逆だろ~!!と言いたい…

私は別に延命を否定するわけでもない。もちろん、医療ソースには
限りがあるから、優先されるべきは高齢者より若者だとは思うが。
なので50過ぎた私も後回しだ。もっと若い、子育て世代の患者を優先してほしいと願う。
しかし現状、若者は高額の医療費を支払い、支払えなければ治療も受けられず、高齢者は微々たる医療費で完全看護だ。これも逆だ・・・・・
で、延命が認められるなら同時に安楽死も認められないと整合性が取れないとも思う。
終末期であっても延命したい人は延命されるんだから、終末期の安楽死も
希望者は当然認められる権利ではないだろうか?

X(旧Twitter)上で、「安楽死を認めるなら全額実費で!」とかの
意見を見かける。うんうん。認めてくれるなら実費でいいよ。
スイスでの安楽死費用が渡航・宿泊代金含めて200万程度らしい。国内なら渡航代金いらないし半額で出来るでしょ。
安楽死認めてくれるなら100万くらい出すよ。
延命も安楽死も希望すれば選べて、すべて実費にすればいい。

こういった議論が活発にされるような国になってくれれば…と願う。


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