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びいる樽

 大学生の時ジェフリー・アーチャーの小説を良く呼んだ。もちろん永井淳による邦訳版だが、そのうち『チェルシーテラスへの道』には主人公のチャーリー・トランパーがびいる樽の歌を歌うというくだりがある。どんな歌だか全く判らない。向こうの古い俗謡なんてネットの普及化以前ならばその文化に詳しい人でないと知りようがなかった。後にこれが北原白秋の詩に橋本國彦が曲を付けた日本の戦前の歌謡曲であることを知った。
 翻訳者の遊び心であったのだ…たはぁ。
 さて、ビールの話。
 積浪したものだから大学に入った時には許可年齢になっていた(因みに成人式には参加しなかった)。さて入学祝いの席が都内某ホテルの宴会場で開かれたけど…できれば一ツ橋の学士会館が良かったです古い建物が♡…そこで飲んだビールというものが呑んで面白い代物とはとうてい思えなかった。
 大学に入った。先輩主催のオリエンテーションで本来なら立候補で決められる委員会所属を無理やり名簿で決められたものだから予防的に新聞委員会に立候補したが、そこでもまた酒を飲まされた。現役で入った人がなぜか「◎◎ビールは薄くてまずい」と言っていた。
 さて現役で入った奴と一緒に某研究会に入ったが、学祭前に文化部会で前夜祭というのを行う。そこには樽酒が持ち込まれて、一本締めの前だったか後だったか忘れたけど鏡割をした。飲めない人には元締めの無線研究会によるよく判らん甘めの何かが振舞われる。おそらく極微弱なアルコールが入っていただろう。隣りにいた先輩…自分と同年齢だったが「味わってみたくある」と言っていた。
 呑めるはずの私たちには紙コップに入った日本酒である。ビールがダメならその3倍近い度数のある日本酒なんて無理である。持て余していたら横にいた酒豪県出身の同輩(彼もたしか現役だったはずだが…)私の手にあるそれを取り上げて呑んだ。彼はどうやらお代わりを何杯もしていたようで、悪酔いしてしまった。
 これは私にとっていい教訓になったようである…ちなみに彼のような醜態はまだ冒していない。
 どやふんす!

注:写真は昨夜のサパーです


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