日記:一日の終わりに滑り込みで映画をみる

マルタ島留学54日目の朝。昨日は隣のカフェにコーヒーを買いに行く以外はずっと寮にいた。それも寮の一階にある自販機が壊れていたから外出しただけで、そうでなければ休日でもないのにずっと同じ建物の中で暮らしていた。流石にこれはダメかもと思い、夜に映画を見た。作品は『HEAT』。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが死闘を繰り広げるやつ。僕は2人が大好きだ、作品に迷ったときは2人の出ている映画を見ておけば間違いない。アル・パチーノがブチギレたときのワナワナした目と、ロバート・デニーロが笑ったときの恵比寿顔は何度見ても脳汁が出る。
僕が子供の頃、父親がよく「俺の目の下のほくろは、ロバート・デニーロと同じ位置や」と自慢してきた。母親曰く20代の頃からずっと自慢し続けているらしい。僕が小学校高学年になってデニーロの顔を初めて見たとき、ほくろは父親と反対の目の下にあったが、特に指摘はしなかった。