29歳♂マレーシア、台湾旅行記⑥

マレーシア最終日、お昼過ぎの飛行機で台湾に移動。ドミトリーのオーナーにチェックアウトを告げると、出口まで見送ってくれた。結局、1週間滞在したのに二食しか食べられなかったけど、手作りの料理はむちゃくちゃに美味しかった。オーナーは優しい口調で「じゃあね、良い旅を!」と言ってくれ、今まで色んなバックパッカーを見送ってきたんだろうなと感じられた。リンクを貼っておくので是非(https://www.booking.com/Share-9bWxlk)。世界各国のドミトリーに泊まってきたけど、ドミトリーのオーナーは素敵な仕事だとつくづく思う。あらゆるバックパッカーがドミトリーを点にして世界を線で結んでいる、とても平和な世界線だなとしみじみ。マレーシア、むちゃくちゃご飯がうましくて、リーズナブルで、イメージしてたよりずっと綺麗で素敵だった。強いて言えば文化が混沌としてて「趣(おもむき)」みたいなのは感じにくかった、けどそれは求めすぎやわ。電車でクアラルンプール空港へ向かい、台湾へ。約5時間のフライト。もちろん機内はモニターなし、水分なし、食事なし。行きは同じ状況でも日本でダウンロードしたクローンウォーズを観ていたので時間を潰せたが、それも忘れたので5時間ただ前を向いて座っているだけだった。夕方過ぎに台北空港に到着。日本でいうSuica的なのを駅で購入し、電車で台北駅へ。今にもジャッキーチェンが飛び出してきそうな漢字の看板が立ち並ぶ荒廃した雑居ビル群を抜けてドミトリーへ。ここのドミトリーでは奇しくも二段ベッドの二階に当たった。しかもベッドの一階部分の天井が高いタイプで、二階もかなり高い位置にあった。直角にそり立つ二段ベッドの梯子を上がるのは中々の労力だ。いつも予約するドミトリーは一番安いタイプなのでたいて男女共用の10人部屋などが多い。今回もそのタイプで、ベッドの向かいにあるロッカーで荷物の整理をしていると自分のベッドの下段に泊まっている外国人女性が出てきた。どうやら彼女は歯を磨こうとしているみたいで歯ブラシセットを取り出したのだが、歯磨き粉が見たことある日本の製品だった。思わず「これどこで買ったんですか?」と英語で声をかけたら「日本やで、私日本で働いてるねん」と答えてくれた。驚いたと同時に嬉しくなり色々と話を聞いてみた。どうやら彼女はオーストラリア人で学生時代に交換留学で日本に来たことがあるのようで、オーストラリアで就職した後退職、日本の大学に一年通って日本企業に就職したのだそう。もっと話したかったが、自分そこまで英語が堪能ではない為、その場は自己紹介レベルの会話で終わった。もっと英語を上達させたいと思ったと同時に、やはり日本に興味を示してくれている外国の方に出会うと嬉しくなった。この日の夕食は近くの有名なルーロー飯を食べ、その後夜市に行き、良さげな中華料理屋に入った(この日以降、ほぼ毎日ルーロー飯を食べるほど自分がルーロー飯好きな男であることは、この時点では気づいていなかった)。台湾はマレーシアと違い、ビールが安い。缶ビールでも150円くらいで買えてしまうので有難い。中華料理屋では、所狭しと漢字が書かれたメニューに圧倒されながらもビーフンと牛肉の野菜炒めを注文し、激うま優勝。店内をよく見るとレジの横にベビーベッドが置いてあり、帰り際中を覗くと赤ちゃんが眠っていた。これまたどこかアジアの風を感じる風景だ。もう、夜も遅かったのでこの日はご飯だけ食べてドミトリーへ帰った。話は逸れるが、世界中のドミトリーに宿泊した自分がドミトリーを選ぶ時のポイントをお伝えできればと思う。①タオルの有無を確認する。ドミトリーはタオルが付いておらず、有料で貸し出しのところが多いので注意。②ロッカーの鍵の有無。ドミトリーは共用の部屋なので貴重品は厳重管理。ロッカーを貸してくれるドミトリーがほとんどだが、鍵を貸してくれないところが多い。南京錠を持参するのがおすすめ。③シャンプー、ボディーソープの有無。こればっかしは予約サイトじゃ判断しかねる為、当日のシャワールームガチャが必須。備え付けであったとしても、ボンドで洗ったかと思うくらい髪がギチギチになるシャンプーなことがチラホラ。④イビキ親父の有無。これも当日の夜にならないとわからない。ベッドの近くが大イビキ親父に当たった夜は地獄。もしもの時のために耳栓を持って行くのが吉。⑤談話室の有無とその広さ。ドミトリーのパーソナルスペースは狭い。広くても畳一畳分くらいの布団スペースしかなく、天井も低いので立ち上がれない。そんな時大切になってくるのが談話室である。談話室はドミトリーの醍醐味と言ってもいい。キッチンやテーブル、ソファ、場所によってはギター、ダーツ、卓球などが備えられていて、世界中のバックパッカーの憩いと交流の場となっている。人見知りの私は自ら話しかけることはあまりないが、小休憩や晩酌が可能で、もちろん今文章を書いているのも談話室だ。「マレーシア、台湾記①」で台南のベッドの上にいると書いたが、途中で寝落ちして今は台北にいて最終日の夜なのでその辺の時系列はもう触れないようにしたい。ドミトリーのポイントを挙げ出すともう少しあるが、ざっくりドミトリーで大切なのはこんなところだ。
で、そんな台湾初日の夜、ドミトリーの談話室に行くと夕方に声をかけたオーストラリア人女性がいた。「今日は何してたの?」と英語で声をかけると「猫の島行ってきたよー」と日本語で返ってきた。「そうなんやー、、え!日本語?」考えたらそらそうだ、日本の大学に通い日本の企業に就職したのだったら日本語が話せるわ。彼女、名前を聞くとレイチェルと言うらしい。そのあとは日本語で色々と話した。日本にきて驚いたところを聞くと「靴を履くところと脱ぐところの判断が難しい」と言っていた。居酒屋でも脱ぐところは脱ぐし、オーストラリアでは基本ジムで靴は脱がないが日本のジムは脱ぐ。その他公共の施設で靴を脱がないといけない場所が突然訪れるから、毎回ここはどうなのかと確認しているそう。確かに言われてみたらそうかもしれない。あとは静かにしないといけないところが多くて大変だそう。電車の中とか公共施設諸々、確かに日本の電車は静かだ。そう、先ほど申し上げたがやはり談話室が大事なのである。こんな会話も出会いも生まれてしまう。

つづく

お賽銭箱でございます🙇 毎週、うな重食べたい…