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冬至と冬至会、またはクリスマス

令和五年(2023年)の冬至は、12月22日。 冬至はご存知の通り、一年で昼間の時間が一番短い日。 古代から太陽の復活する日として、冬至は冬至祭として祝われていたようです。 そしてケルト人の冬至を祝う習慣に、キリスト教布教のためにという思惑とが合致し聖書に記載のないキリストの誕生日を当てクリスマスができたよう。 冬至の日に、何かしてらっしゃいますか? 私の住んでいる地方では、ゆず湯につかり南瓜(なんきん。かぼちゃのこと。)のいとこ煮をいただくという習慣があります。 冬至の

    • クリスマスキャロルが鳴り止む頃には

      私の友達は、年末には別居している舅の家へ多忙な夫よりも早く行く。 そして姑・兄嫁・実家の近所に嫁いだ義妹の四人で全家族分のお節を作るという強者がいる。 彼女はお見合い結婚なのだけれど、彼女の長所が生かされる嫁ぎ先に、実に素晴らしいご縁があったものだと感心してしまった。 今年の年末は、私もおせち作りにチャレンジしてみようと思う。 まずきっかけは、今年の年明けに親戚の家へお邪魔した時のこと。うっかり年末に手土産を買い忘れた。 そこのうちは家で料理を作らないので、手作りのおせ

      • 都会は、大いなる田舎なのだ。

        よく田舎暮らしや古民家に住む動画を、見る。 そういうのが大好きなんです。 自分もあんな暮らししてみたい。 でも出来ない。 その理由は、ご先祖様からのしがない土地とお墓を守るため。 と聞くと、どんな田舎に住んでるの?となりそうだが、実は都市部に住んでいる。 よく「田舎」と言われるようなところでは何もないと言われているが、都会も何もない。 いやいや何言ってるの、ブランドショップもあるし、大きな繁華街がいくつもある、ほしいものはなんでも手に入るでしょ、と思うかもしれない。 そん

        • 明治の先人達の言霊

          私が子供の頃は、まだ明治生まれの人がいた。 明治生まれの人って、頑固そうとか口うるさそうっていうそんなイメージしかなかった。 確か中二だったと思う。夏目漱石の「こころ」を読んだ。 子供のためにわかりやすく書いた文体ではなく、旧仮名遣いで書いた本。 また一つ大人へと近づいた感じがし、悦に入っていた。そんな背伸びが、この歳になると我が事ながら実に可愛らしく思える。 どんなふうによかったかは覚えてないけれど、読み終えていい本だったと思った。 その反面、理解しきれなかったことが幾

        冬至と冬至会、またはクリスマス

          昭和は遠くになりにけり

          子供の頃、お友達から借りた漫画を無くしてしまったことがある。 いくら探しても見つからないので、親にはお友達にちゃんと話して謝り弁償しなさいと言われた。 友達に話すのには、勇気がいった。 でもしれっと同じ本を買って返そうにも、なくした本には知らない本屋さんのカバーがかかっていたのだった。 意を決して友達に謝った。 とたん、友達の表情は曇り険しくなった。 後日友達に「お母さんに漫画はいらないと言いなさい。と言われたから、本は弁償しなくていい。」と。 見るからにしゅんとしてい

          昭和は遠くになりにけり