見出し画像

特定行政書士の試験勉強(その7)

私は5月に東京都で行政書士を開業しました。副業行政書士としての開業です。今回は10月22日(日)に行われた特定行政書士試験を受けましたのでその感想を書いてみようと思います。

特定行政書士試験の概要

・30問、すべてマークシート方式の4択です。それを2時間で解きます。
・合格基準点は公表されていませんが、調べてるとおおよそ6割〜7割が合格基準点です。30点中18点~21点取れば合格のようです。20点あたり合格点ボーダーでしょうか?
・令和5年度の試験問題は行政法(行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法)から21問、要件事実(民事訴訟法など)、特定行政書士倫理などから9問出題されました。
・この特定行政書士試験の前提として、単純な試験という位置付けではなく、効果測定試験の要素が強いです。というのは、先に40コマほどの研修をパソコン、スマホで受講して、その後に理解できているかを測る試験だからです。ですので、特定行政書士試験の正式名称は「特定行政書士法定研修 考査問題」です。
・受講料はテキスト合わせて8万円、、、と行政書士の頭に特定という箔をつけたいだけの方だと高額です。
・また、特定行政書士は活躍の分野が狭く、特定がついたからといって新しい仕事が舞い込むとか、仕事が取れるわけではないからです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

行政手続法(問題1~問題8)

第1問から8問まで出題されました。比較的に簡単な問題だったと思います。
何問か間違えたので、簡単とか言いきれませんが(笑)

行政不服審査法(問題9~問題16)

第9問から16問まで出題されました。難しかったです。行政書士試験ではおそらく過去出題されたことも、聞いたこともない、問題が出題されました。

【問題16】審査請求人から行政不服審査会の諮問を希望しない旨の申出がされ、且つ、参加人から行政不服審査会に諮問しないことについて反対する旨の申出がなされていない場合には、行政不服審査会への諮問は実施されない

令和5年度 特定行政書士法制研修 考査試験 問題16 肢3

私はこの問いは間違えました。最初は正答を選択していたのですが、他の肢の正誤の知識がぐらついてしまい、聞いたこともないこの肢を×と思ってしまいました。(正解は〇)

行政事件訴訟法(問題17~問題21)

第17問から21問まで出題されました。比較的難しかったと思います。聞いたことない細かい論点が出てきます。

要件事実(民事訴訟法)

難易度は普通ですかね。常識的な問題というか思考力を試されるような問題が出題されています。全く分からないという問題はないという印象です。曖昧な書き方しましたが、少し勉強したいくらいだと太刀打ちできなさそうな問題が出るので、コスパ悪そうな問題が多い印象です。要は相当勉強して理解していないと完璧に解けなさそうな問題で現場での思考力があれば正答に辿り着けそうな感じです。やはり、行政法の勉強をしっかりした方が試験のコスパとしては良さそうです。

まとめ

・2時間で30問4択の試験時間は十分あります。宅地建物取引士の試験は2時間で50問なので、宅建と比べたら時間が余ります。(1時間で帰っている強者もいました)
・8万円の受験料ですが、実は2年目も3年目も再度、受験できる権利が含まれています。40コマの研修をきちんと受けていて、初めての試験で落ちたら、あと2回(計3回)は、この8万円で考査試験を受けることができます。なお、4年目からは課金ゲーが始まります。できれば1回で合格するのがよいですが、2回目も3回目もチャンスがあるというのは良い条件なのかもしれません。

結果発表は11月中旬に行政書士会連合会のホームページに掲載されるようです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?