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ここからはじまる

今は身を屈める時だ。
何か大きな変化が起きる時に、わたしはいつもそう思う。

今まで困難が訪れる時はいつもそうだった。体を浮かしていると、足元をすくわれる。
子供の時雪山で特訓されたスキーと同じだ。
次のカーブで、凍てついたアイスバーンがやって来る。
だから深くしゃがみ込み、衝撃をとにかく膝で緩和する。

人生においては膝でも緩和しきれない、避けきれない衝撃というものがある。
それでもオーソドックスに、歯を食いしばり足も踏ん張ってわたしはその瞬間にそなえるのだ。

それがたとえ無意味だとしても。
衝撃に跳ね飛ばされて、雪だるまになるだけだとしても。
準備するのとしないのとでは違う。

人はネガティブを嫌う。
ずっとポジティブであろうとする。
でもわたしは、ネガティブを助走期間と考える。

ネガティブなしに、飛翔はない。
高く飛ぶためには、苦しみがあるのだ。

なぜ苦しまないといけないのか?という人に、わたしは答える。
なぜ苦しんではいけないのか?と。

高く飛ぶ為なら、わたしはなんでもする。
どんなにも身を屈める。

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