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盗用新聞(7)鉄道や商店街をないがしろにしたツケが回ってきた

「トラック運転手の人手不足によ」(2023/10/11読売新聞社説)る「2024年問題」で「輸送力は24年度に14%、30年度には34%不足すると推計される。」という。
「政府」の「物流革新緊急パッケージ」では「鉄道と船舶の貨物輸送量を、10年間で倍増させるとし」ている。

社説は「多様な交通手段を使い、少ない人手で効率的に輸送できるようにすることは重要だ。」と、お追従するが、国鉄を分割民営化し、ローカル線を次から次へと廃線に追い込むために、「社説」で後押ししたと推測する。

そして「工夫を重ねることが大切だ」とも宣うが、抽象的な事例しか挙げず、現場を知ってか知らずか、どの口が言うと言ってやりたくなる。

また、輸送力が不足するのは、小さな小売店や商店街が大店舗に敗北して衰えたことにも起因する。

昔、商店街を歩けば手に入らないモノは無かった。今、通販で購入するモノの大部分は商店街で手に入った。

それを考えると、大規模小売店舗法がこの数十年間に大資本有利に改悪され続け、容易く大型店が小規模店に勝利しやすくなってきた流れをくい止め、むしろ逆流させる必要もあると思われる。

鉄道の復権と商店街の復活で流通を改善できる。

あと、国民間の意識も変えたい。私は昭和の終わり頃、大手宅配会社の営業所でアルバイトをしたことがあるが、時代が鷹揚だったのか、配達先のお宅が留守の時、近所の家で預かってもらったり、物置に入れたりするのは当たり前だった。

伝票で送り主や自分の住所、氏名、電話番号があからさまになることぐらい大したことではないと思える時代が懐かしい。

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