原発はゴミ屋敷に棲むモンスター
地球のため、全人類、夜は戒厳令(119)
「原発はゴミ屋敷に住むモンスター」
良くテレビなどで見聞するゴミ屋敷。捨て方が解らずゴミ屋敷になることが多い。
捨て方が解っていたらゴミ屋敷にならなかった。
今、地球上には捨て方の解らない核のゴミが放置されている。
大深度地下への埋立は、捨て方が解らないから、とりあえず地下室に閉じ込めただけで、何らの解決になっていない。
ご存じの通り、核のゴミは自然界に還せない。近づくだけで被爆し死に至る。
無害化には何十万年もかかる。
学校で習う歴史は数千年程度でほぼ100%。それとは桁違いの年数を要する。
もはや地球は「核のゴミ屋敷」だ。
どこで見かけたか忘れてしまったが、「原発は『人間の尺度』をはるかに超えた代物」的な事が書いてあった。
地球はもうゴミ屋敷になっているし、原発を稼働させることは、モンスターと共存するに等しい。
にもかかわらず、政府は更なる再稼働を目指し、「原発の新増設や建て替え、次世代型原子炉の開発についても年末までに具体的な結論を出せるよう検討の加速を指示した。」(8/25読売新聞朝刊13版1面)という。
日本は諸外国と違い、地震やそれに伴う津波が桁違いに多い。
また、近隣諸国との関係も良くない。ミサイルやドローンに対処できるのか。
その分、諸外国よりもモンスターは活発化しそうだし、ひとたびモンスターが目を覚ませば狂暴化もしやすい。
電力需給が逼迫するというが、「需」の方は全く手を着けず、「給」の方ばかり、それもモンスター原発だけで穴埋めしようとするには無理がある。
脱炭素にも資するとされているが、これはエンドユーザーだけが脱炭素でクリーンだが、そして、核の燃焼自体のみが脱炭素なだけで、設備やインフラに投入する物的要求量は、他の発電やエネルギーとは比べものにならないぐらい膨大な量の物が必要になる。
物が必要になれば、もちろんこれに伴って温室効果ガスや温熱を排出するし、多くの廃棄物も出る。
この廃棄物も核の影響を受け、「捨て方の解らないゴミ」になってしまう。
「安全性に優れてコストも安く済む小型モジュール炉(SMR)など最新型の原子炉を建設する考え」もあるようだが、土台、原発は原発であり、核のゴミを出すことに変わりはない。
最近、想定外のことは起こると最高裁は断じていた。だからいくら言葉で「安全性」を説いても、それは絵空事にすぎない。
なぜ、こんなに人間にも地球にも優しくない、むしろ凶暴でもあるモンスターと、経済だけのためにお付き合いしなければならないのか。
モンスターがじっとしててくれる保証は無い。
そして、凶暴化しない保証も更に無い。
我々をあざ笑うかのごとく、隙を突いて、突如活動をはじめ、凶暴化するかもしれない。
もうゴミ屋敷だけで手一杯なのに、モンスターの面倒なんか見られるはずがない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?