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ときどき日記(609)投票所の立会人をオンラインのモニターにすることの是非

6月にも解散総選挙かと巷ではささやかれている。
その選挙の投票所が減少し、有権者が投票しづらくなくなりつつあるという。(2024/5/27読売新聞社説)

投票所をやっていくには、市町村職員などの運営スタッフのほか、地元から「投票管理者」1名、「投票立会人」2名を確保しなければならない。窮余の策として、立会人1名分をオンラインのモニターで代替することが検討されている。

30数年間市職員として幾度も投票所に運営スタッフとして従事した経験から、この代替案はかなり難しいと思う。

そもそも投票所に従事する投票管理者以下すべてのスタッフは、ぎりぎりの人数で構成され、管理者や立会人にも時として来場した有権者のお世話をしていただくことがある。高齢者や体の不自由な方が集中したり、その他問題が発生すれば、スタッフは総出で対応しなければならないことになるからだ。投票用紙が投票箱に入りきっていないことも多く、管理者や立会人に押し仕込んでもらうことも少なくない。

オンラインのモニターにしてしまえば、これを頼むことはできない。

また、現場にいるからこそ分かる空気感や気配もオンラインでは分からないだろう。

拘束時間が長く負担も大きいというが、だとしたら途中で交代、引き継げる制度を整えれば対応できるはずだ。

地方は高齢化している。投票所に直接関わる人員が削減されれば、有権者にとって優しくない投票所になってしまう。

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