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ときどき日記(164)宗教では家を建てるのにも功徳(カネ)を要求される

誰だか知らないが、宗教への献金が「競馬でスッたのと同じ」とかのたまった方がいるらしい。
嗚呼。根本的なことがわかっていない。
そこへ至るまでの誘われ方が全く違うのだよ。

我が家は土地が30坪台、建ぺい率50%、容積率100%に建てた二世帯住宅だ。
僕ら夫婦の分は6畳、四畳半、DKのいわゆる2DKだ。
ちょっとしたアパートより狭く、自分で言うのも何だが、決してぜいたくではないと思う。
子どもでもいたら狭すぎるほどだ。
こんな家でも建てるのに功徳を要求される。

功徳は、というか、全て差し出すカネはアングラマネーにするためか、現金以外認められていない。
だから銀行に直接お袋が預金をおろしに行った。
私はそれに同行した。
忘れもしない。銀行のカウンターには丸見えのカウンターと他者からは見えないカウンターがあり、何センチもある札束だったからだろうか、見えないカウンターに通されて札束を渡された。
具体的金額は忘れたが、十字に帯が掛けられていない札束だったから1000万円はいっていないが、数百万円であることに間違いない。
それだけの功徳を提出しなければ家を建てさせてくれなかったのだ。
それができなければ、土地、家ごと寄こせと言う話にもなったかもしれない。

もっとも、折に触れ、功徳が足りなかった場合の因果も良く聞かされていたので、抵抗なく提出してしまった。

功徳が足りないから、台風の被害に遭った。
功徳が足りないから、死んでしまう。だから家は身代という。
功徳が足りないから、病気になったりケガをしたりする。そうして功徳の足りない分を医者代など別の形で払わされる。

と言った感じだから、家は建てたいし、命は惜しいしで、まとまったカネを提出してしまうのだ。
これは、カネのかかる宗教に通底するものだと思う。

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