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見守ることは「放任」ではない見守ることは「一人ひとりの発達を保障」すること

見守る保育を聞いたことはありますか?

見守るという言葉は聞き覚えがあるけど、見守る保育という言葉を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか?

今回のテーマは見守る保育がなぜ大切なのかを解説していきたいと思います。

子どもに手助けの過ぎは注意

保育者や子育て中の親の人は子どもにどのように関わっていますか?
子どもが困っていたら先を見通して手伝ってあげる、子どもが困らないようにしてあげるなどしていませんか?
すべて子どもの為と思って手助けをしていると発達に影響を及ぼします。

なぜ、手伝い過ぎてはいけないのか解説していきます。

保育者がしなくてはならないことは何でしょうか?

保育者や親がすることは、子どもが早く立てるように手を貸したり、後ろから支えたりすることでしょうか?
それは間違いです。

子どもが早く立てるように手を貸したり、後ろから支えたりすることではなく、はいはいをしなければならない時期に、十分にはいはいができるような環境を作ってあげることが大切です

そして、子どもが今できることより、少しだけ背伸びが必要なものを用意することが必要です。

子ども達の発達を保障する為にも手助けのし過ぎはやめて、その子が今できる事より少し背伸びが出来るようなものを用意してあげると発達を保障することができます。

見守るは放任ではない

「見守る保育」は保育者が子どもたちをしっかり観察し、子どもたちの個性や特性を理解した上で、必要に応じて手を差し伸べることで、子どもたちの自主性や自己表現力、思考力などを育む保育の方法です。

子どもが大人とのかかわりを求める何らかのサインを出したときには、必ず気づいて答えなければなりません。

見守ることは放任ではなく子どもが欲していることを「やってあげる」のではなく、かといってただ「見ている」だけではありません。

「見守る」という意味は、一人ひとりの子どもの発達過程をしっかりと「見て」、しっかりと「守る」、そして発達に応じた適切な「援助をする」ことです。

新しい保育形態

活動を大切する保育は、一人ひとりの発達過程を把握しなければなりません。その上、発達を保障する保育計画を立てます。
例えば、一人の保育者が30人、40人の子どもを一人ひとり把握して発達に応じた計画を立てることができるでしょうか?

私の経験上4歳児23名の担任をしていましたが一人ひとりに合った計画を作ることはできませんでした。

まず子どもがどこまでの発達過程であるかを見て、それに合わせて保育計画を立てるとなると、今までの概念と違った工夫が必要です。
常に「一斉に何かをする」という考え方の保育計画だけでは、保育が出来なくなります。
一人ひとりの発達をきちんと保障するような保育計画が必要です。

一斉保育

先生が決めた指導案や月・週案を園のカリキュラムに基づいて計画したことを子ども達が一斉に同じ活動をすることです。
そのため、1日の流れはほとんど決まっていることが多いです。
カリキュラムが組まれていることで、子どもが苦手な事も取り組まないといけません。
子どもからすると強制的に嫌なことをさせられます。

苦手な事を先生に手伝ってもらったり、友達の真似をしたりして続けていくうちに一人で出来るようになる。
それが自信に繋がる考えがあります。

しかし、大人も強制的に嫌な事をさせられるとストレスになりますよね?
子どもも同じように強制的にさせられるとストレスになります。
「練習ををすると出来るようになる!」「教えてあげるから頑張ろう!」「友達と一緒に頑張ろう!」これはすべて大人の理想です。


大人の理想


大人の理想を子どもに押し付けることが保育、子育てなのでしょうか?
園ではたくさんの行事があり保育者は「運動会で親を喜ばせてあげる」「発表会で親を感動させてあげる」ことも目的に子ども達に教えています。
しかし、これらは大人の理想です。
大人の理想を子どもに押し付けるのは間違っています。
しかし、この考えは賛否両論があります

私の考え


私は賛否両論あること自体間違っていると思います。
なぜなら、子どもは大人の物ではないからです。

「そんなん当たり前」「そんな風に思ったことない」と言葉が出てくると思いますが、ではなぜ親を感動させるために毎日練習させるのですか?
得意ではないことを毎日我慢しながら練習しないといけないのですか?

「練習することが大切」「やればできる」「達成感を味和せてあげたい」これらはすべて大人の理想です。

本来の子どもは楽しい、友達と遊びたい、先生に会いたい、面白いことをしたい、と思いながら園に行くことが大切です。

しかし、行事前になると運動会の練習や発表会の練習で遊べない、怒られる楽しくないと子ども達は思ってしまいます。
それがストレスになり園に行きたくないと思わせてしまうのです。

子どもが「いきたくない!」と言っているのに園に行かせている保護者の気持ちも決していいものではないでしょう。
出来れば「いきたい!」と言って自ら行ってくれる方がうれしいはずです。

今の日本の園は「親を感動させる」為に子ども達に練習をさせています。
何度も言いますがすべて大人の理想で子ども達を動かしているのです。

子ども達は物ではないと思っていても、今していることは大人の理想ではないのか?
本当に子ども達の為になっているのか?
を考えながら保育・子育てをしてほいいと願うばかりです。
子どもは自分で考えて行動をする力があります。

考えて行動する力を伸ばしてあげることで将来大人になっても自分で考えて行動することができます。
指示がなかったから行動しない、何していいか分からないから行動しない、このようなことにならないように乳幼児から自分で考えて行動する力をつけていく必要があります。

指示命令をしていると自分で考える事ができなくなったり、自発的に行動をしないようになります。

子どもたちの将来のためにも大人が指示命令したり理想を押し付けたりせずに子どもが自発的に行動できる環境を提供してあげる事が大切です。

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