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【アニメレビュー】天穂のサクナヒメ 第一話・第二話感想:稲作が全然始まらない作画・ストーリー・キャラ全てがイマイチの駄作アニメ

初めましての方は初めまして。そうでない方はいつもお世話になっております。朝霧くもりです。

さて、2024年夏アニメもついに始まりましたね。

今回はインディーゲームからアニメ化まで登り詰めた「天穂のサクナヒメ(以下、サクナヒメ)」の第一話・第二話をレビューしていきたいと思います。

それでは行ってみましょー!


あらすじ

主神カムヒツキに毎年米を献上していた豊穣神サクナヒメは、ちょっとした判断ミスから貢物を倉ごと吹き飛ばしてしまう。
罰として神々の住まう都から追い出されたサクナヒメは、天上世界から帰れなくなった人間と共に、危険な鬼が跋扈するヒノエ島へと向かう。
そこには父と母が暮らしていた小屋が残っており……。

消えた両親の手がかりを探しつつ、ヒノエ島に住まう大龍を倒す準備をすべく、サクナヒメ達はまずは農業生産の基盤を整えるのだった。


良かった点

無い。


良くなかった点

動きの少ない作画

なろう系によくあるような動きの少ないカットが多いです。

・キャラの顔がアップで映ったまま絵が動かない
・動きのある場面では顔の造形が崩れる
・キャラが立ち止まったまま淡々と会話するシーンが多い
・戦闘シーンでも止め絵とエフェクトが多用されていて、華やかさがない

ぱっと挙げられるだけでもこれくらい気になる点があります。
正直に言って、作画のクオリティは一般なろうアニメと同じレベルだと思います。

特に角度が付いた時の顔が不安定で、作画崩壊とはいきませんがやや不安になります。
また、キャラは基本棒立ちか座ったまま動かず会話をするので、絵が全然動かないんですよね。明らかにコストをケチっています。


全体像のつかめないストーリー

現代とは異なる世界を描くアニメでは、まず背景情報などを描写しどのような場面かを視聴者に明確にすることが大事です。

しかし、このアニメはまともに説明しませんし、なんなら必要な情報を作中のキャラにしゃべらせています。

キャラが「今年の奉納担当もサクナヒメ様ですな」と言ってようやく「これは神様が上位の神様に奉納している場面なんだな」と気づくレベルです。
他にも、お付きのよくわからんキャラが「(サクナヒメの)お父様とお母様の行方を突き止められるかもしれません……」と言ったことで「サクナヒメの父母はヒノエ島で失踪しており、サクナヒメは今に肉親が居ない」という情報を始めて知ることになります。

あらすじのようにまとめればシンプルで分かりやすいストーリーなのですが、徐々にキャラの口から情報が語られていくため視聴者は情報の整理に必死にならないといけません。

このように、アニメを見始めた段階では視聴者に全く情報が共有されず、徐々に絶対に必要な説明がキャラの語り口から共有されるのでテンポも悪く、ストーリー理解が妨げられ、ひいては面白さを感じなくなります。三重苦とはこのことです。

普通にストーリー構成がゴミだと思います。


興味が湧かないキャラクター

この作品、驚くべきことにキャラクターの立ち位置や過去を一切説明しないんですよね。

人間キャラとして『田右衛門』『ミルテ』『きんた』『ゆい』『かいまる』が一緒にいるのですが、2話時点で『きんた』『ゆい』がどういった生い立ちなのか説明が一切ありません。何なら色々なシーンに登場するのですが、名前すらほとんど呼ばれないという不遇っぷりです。

そもそもコイツらなんで一緒におんねん。
田右衛門が言うには1ヶ月くらいの浅い付き合いで、『かいまる』は山賊の一味の子供で売り飛ばされそうになっていたのを田右衛門が助けたらしいですが、『ミルテ』『きんた』『ゆい』がどういった繋がりで一緒に過ごすことになったのか、一切描写がありません。

そもそもサクナヒメについて回っている『タマ爺』もガチでどんなキャラか一切分かりません。最初はサクナヒメのペットなのかなと思いましたが、なんかアドバイスくれるオジサン的な役割っぽいです。

このように、キャラ描写が希薄過ぎて登場人物に一切興味が湧きません。『田右衛門』『ミルテ』も現状ダメな部分しか見せられていないので、「は?コイツ無能すぎんか?」としか思わないですね。


納得感の無い展開とキャラクターの言動

正直これが一番酷いですね。作品の作りが浅すぎて、ツッコミどころしかありません

・サクナヒメは驚異の運動能力を持っているのに、天界で当てもなく逃げ惑う人間に追いつけない理由が分からない
・というかそもそも門番的なものどこ行った。神様が訪れるのにそんな警備甘くてどうする
・米倉に油置いとく事ある?というか、そんな重要な奉納場所なのに、火を消す神様とかおらんの?リスク管理ガバガバ過ぎる
・真ん中にプチ日本庭園みたいなのがある吹き抜けの部屋が神様のご褒美って何?神様ってそんな貧しい生活してるの?
・釜で敵を切ってるのに一切血も出ず倒れるだけなのおかしいだろ。神様の世界では流血は無いんですか?
・鬼が住む島に向かうのに武器一つ持って来ていないのはなぜ?ナメプなのか、速攻追放になったのか
・人型の豚(鬼)狩ったのに持って帰ってきたのが片足ってどういうこと
・盗賊的な生活をしてきたらしいのに『ゆい』が綺麗で上品な着物を着ているのはなぜ

これはほんの一端で、一・二話だけでも腐るほどツッコミどころがあります。別に「そういう世界なんですよ」と一言説明があるだけで納得できるんですが、如何せんこのアニメは世界観やキャラクターの説明を放棄しているので、一生疑問が後をついて回ります。

端的に言えば、ほとんどの言動が合理性に沿っていないように見えるため、登場人物全員バカにしか見えません


テンポが遅すぎて稲作が一向に始まらない

致命的すぎるだろ。

そもそもゲーム自体も爽快なアクションと本格的な稲作システムが評価されている作品だと思っています。

原作はプレイ動画を見ただけなので何とも言えませんが、私が良く参考にしているレビューサイトでは「ストーリーがややご都合展開」「キャラクターの初動の印象が良くない」と書かれています。

印象はストーリー後半で逆転するそうですが、改変無しのアニメ化ならば、このレビューを見る限り序盤のストーリーやキャラクターに首を傾げるのは当然のように感じます。

ということで、印象を上げるには戦闘パートと稲作パートの作りが良く無ければいけないのですが、戦闘パートは作画が悪い為楽しめず、稲作パートは2話にして漸く始まりそうな雰囲気が出てきただけです。

2話まで稲作をしない農林水産省推進アニメとはこれ如何に。


総評

  • ストーリー、キャラクター、作画全てが微妙

  • 世界観の説明をしないのに必要な説明はキャラクターにだらだら喋らせており、よくあるストーリーが面白くないアニメの手法を踏襲している

  • キャラクターの説明・掘り下げが極端に少なく、興味が湧かない

  • 全体としてツッコミどころが多く、展開や言動に納得感が無い


総評はD(切る)、C(保留)、B(視聴継続)、A(面白い)、S(覇権)のうちDランクとします。

普通につまらないです。
といっても肝心の稲作が一切始まっていないので、3話からの稲作パートの作り込み方を見て最終評価を下したいと思います。


〆の挨拶

ここまでお読みいただきありがとうございました!
良い所を正直一つは入れたかったのですが、あまりにも何もありませんでした。とはいえ2話にして漸くチュートリアル終了と言った感じなので、今後面白くなる期待込みで視聴を継続したいと思います。

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また次回の記事でお会いしましょう!
サラダバー!

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