ゲイとして生きるということ①

36歳 ゲイとして生きている。
そんな自分自身の歴史をつらつらと書こうと思う。
こんな人もいるのだな、と思ってもらえたら、これ幸い。

私は姉2人の三人兄弟の長男に生まれた。
ゲイ業界でそれを言うと、よくあるケースだそう。環境的にゲイになりやすいとかあるのだろうか。

ゲイの人と話す時に、
「いつからゲイなのですか?」
という質問がよくされる。もともとは異性愛者だけれど、何かの拍子にゲイとしての道が開ける人(自分は機種変更と呼んでいる)、物心ついた時からゲイの人等、様々なケースがある。
私自身は産まれながらにゲイ、といつも言っている。
幼少期を思い出しても、男の子ばかり追っていたし、女性を意識しない分女性と仲良くなることも多かったが、本当に友達としての感じであった。成長すると女性が好きになるのだろうな、と思っていたが、高校生くらいの時に、あれ?これは成長とかそういうのではないぞ、と確信した。

中高の時は常に片思いだった。相手は勿論女性が好きなわけで、気持ちを押し殺すことに必死だった。女子高生が好きになりそうな歌を悲劇のヒロインのような気持ちでいつも聞いていた。(浜崎あゆみ等々)
よくあることだが、好きなタイプやアイドル、女性芸能人の話が苦手だった。特にこの時期男同士で盛り上がる性の話題等は、自分と相手が違うことをまざまざと見せつけられた気がしてしんどかった。

実は大学生時代に一度だけ女性と付き合ったことがある。
半ばゲイだと自覚はしていたものの、女性と話すのは楽しかったし、自分の中に少しの可能性が…と思ったのだが、結果的に難しかった。
性行為のイメージをした時にどうしても抵抗があり、お別れに至った。
たった3か月のことだった。相手には悪いことをしたなと反省している。
大学生になると多くが彼女をもつようになる。私が好きだったあの人やあの人にも彼女が出来て、その度に何か距離が離れていく気がしてしんどかった。

ここまでが、ゲイと出会う前の話。続きはまた書こうと思う。


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