ヒトリゴト

ひたすら机に向かって独り言を呟く日々
毎日毎日 これの繰り返しだ
いい加減飽きたけれど
他に何をすればいいのかな

独り言は空気中に溶けて
顔も知らない誰かの元へなんて
届くわけないや
私が心のなかで腐らせた想いなんて
きっとみんな渋い顔をする
残しておく意味がないや

ヒトリゴト
私が生きていく上で欠かせないクセ
だって喋らないと私は
どんどん地獄へ落ちてしまう
机よ、いつもごめんよ
ため息でぬれた表面をなぞる

ひたすら壁に向かって独り言を歌う日々
毎日毎日 これの繰り返しだ
いい加減やめたいけれど
他に何をすればいいのかな

独り言は空気中へ消えて
名前も知らない誰かの元へなんて
届くわけないや
私が胸のうちで腐らせた想いなんて
きっとみんな嫌悪感を示す
残していたってどうせ

ヒトリゴト
私が生きていく上で欠かせないクセ
だって喋らないと私は
どんどん嫌気が差してしまう
壁よ、いつもごめんよ
ため息でしめった表面に触れる

ただ空気中に溶かしただけで
野放しにされた私の想い
腐っているはずなのにどこか
産声をあげている想い
そうか 私だけの大切な想いは
私だけの大切なものに
とどめておけってことだ

ヒトリゴト
私が生きていく上で欠かせないクセ
だって喋らないと私は
どんどんダメになってしまう!
私よ、いつもごめんよ
モヤモヤで見えない心を洗う

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