IT未経験1年目の資格の評価

こんにちは

私は新卒でIT・デジタルマーケティングの受託・人材派遣企業に入社しました。

Web制作、デジタルマーケの研修を終え、現在はデータアナリストとして大手流通企業にパートナー常駐しています。
そんな未経験からWebやデジタルの業界に飛び込んだ1年目の取得資格について紹介します。取得したのは下記6資格です。

・ITパスポート
・Web解析士(初級)
・マーケティング・ビジネス実務検定B級
・GAIQ
・Webディレクター
・統計検定3級

上から順に個人的おすすめとなっています。

・ITパスポート

ITパスポート(通称Iパス)はITの資格として最も知名度のある資格と言っていいでしょう。難易度は高くなく、きちんと学習すれば合格できる資格です。私は1日2時間、1週間ほどの学習で取得できました。
私はこの資格の取得、それも最初に取得することをおすすめします。
・資格対策テキストが充実している
・ITからデジタルマーケティング、プロジェクトマネジメントまで広く網羅している
・IT、ビジネス、デジタルマーケティングの用語を学べる
といった理由からです。
ITパスポートさえとってしまえば他の資格学習時にITやビジネス用語で悩むことはほぼないでしょう。

・Web解析士(初級)

こちらはWeb解析士協会が運営する資格で、内容としてはデジタルマーケティングで特にGoogleアナリティクスやアクセス解析ツールでの見るべき指標を理解できます。
最新のテキストがPDF版とKindle版のみで学習しづらい面もありますが、特長としてオンラインでの試験に加えてレポート提出があります。このレポートは実際のWebサイトのGoogleアナリティクスの画面、数値を見て改善提案をするような実務に近い内容になっています。
また、モバイルやSNSアプリといった最新分野に関する内容も豊富なので受験する価値はあります。
注意すべき点として、取得した資格の更新・維持には協会への登録・年会費の支払いが必要です。その更新をしないとしても学習できる知識はかなり有用なのでデジタルマーケティング初心者にはおすすめする資格です。

・マーケティング・ビジネス実務検定B級

こちらはデジタルではなく実店舗や企業のマーケティングを中心に扱った資格です。C級からA級まである資格ですが私はB級から受験しました。特長として試験が知識と事例に分かれていて後者では実際の企業の成功例や経営理念のような時事的な知識が問われます。
広くマーケティングについてや経営学的な知識を得ることができます。大学などで経営学を学んだ方であればとっつきやすいと思います。
実務に活かせるかと言われると難しいですが、マーケティングを行う上で欠かせない基礎的な知識なので初心者の方、あるいは知識の定着に不安がある方は受験してよいと思います。

・GAIQ

Googleアナリティクスに関する資格です。
資格運営はGoogleでなんと無料・オンラインで受験できます。主な学習はGoogle公式が用意しているYoutube(英語、日本語字幕)です。
私は動画を一通り見た後、そのまま受験しました。また何度でも受験できます。(一度落ちると1日程度は再受験不可です)
過去問の解説と回答をアップしている個人サイトがあるので分からなかった問題は検索して復習しました。
Googleアナリティクスを実務で使う場合、操作や設定、見るべき数値などを学習できるので受験してもよいでしょう。

・Webディレクター

Web検定が運営する資格の一つでWeb制作に関してサイトの企画・設計・プロジェクトマネジメントやマーケティングについてを扱う資格です。
そこまで難しくなく、1週間程度の学習でしたが難なく合格しました。一応前提資格としてWebリテラシーがありそちらの範囲からも出題されるのですが(体感1割ほど)Webディレクターの公式テキストの読み込みで問題なく合格できました。
前提知識の有無にもよると思いますが、ITパスポート取得後ならばそこまで学習せずとも取得できると思います。
プロジェクトマネジメントやWeb制作のフェーズについて細かく学習できますが、この資格を取ったからと言ってWebディレクターとして活躍するのは難しいかなと個人的には思いました。

・統計検定3級

この資格はぶっちゃけ会社に受けさせられた資格で取得することに対して意味はありません。内容も高校数学レベルなので過去問を数回解けば合格できます。
しかし、質的変数・量的変数、統計量といった見るべき数値への理解は深まりますし次のステップとして2級を取得するための基礎力獲得はできます。周囲のシニアアナリストはたいてい2級以上を取得しているのでアナリストを目指していて数学に苦手意識のある方は学習をおすすめします。

総括

一部資格には書きましたが資格はとることが目的でなく得た知識を実務に活かすことが目標だと思います。その観点ではこの記事で取り上げた資格は実務に直結はしづらいですが、業務を行う、あるいはより実践的な学習をする上で基礎・前提となる知識ではあるので未経験や初心者の方は受験してよいと思います。

また、資格のテキストは専門知識が体系的にまとめられており概念や用語が把握しやすいです。私自身もテキストを手元に置いておき、業務で曖昧なことがあったら見返して復習できるようにしています。

つらつらと書きましたが、デジタルという変化の激しい業界に飛び込んでこられた方の助けになれば幸いです。



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