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まだまだ起きる初体験
どうも。トンボです。ギリギリの毎月投稿ならず、、、。
まあ気を取り直して。
6月のマダガスカルは26日の独立記念日に向けてお祭りムードになります。街中では長い棒つきの国旗が売られたり、民家や施設にも国旗が張られたり飾られたりします。
かくいう自分も、去年さんざん見かけて『来年買えばいいや~』と思っていた国旗柄の飾りをせっかくなので買いました。
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日々の活動としては、その独立記念日に患者さん、世話人さん、そしてスタッフが一緒になって音楽や絵画などのアクティビティを行うイベントをCPと一緒に企画、準備を進めていきました。
当日絵画をするようにそのキャンバスを患者さんと手作りしたり
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当日歌う曲をアイデアを出し合って決めたりしていきました。
その途中で、自分は日本人なのでやっぱり準備は十分に余裕をもって進めたいのに、カウンターパートに「早めに患者さんと準備してもその患者さんたちが退院しちゃったら意味ないじゃん」と言われ、ならいつから始めるのか、実際に患者さんと進める前にスタッフ同士で段取り決めとかないとうまく進まないじゃん!など色々言いながら……まあボチボチと進めていきました。
ところが、そのイベントを行う週になって、自分が胃腸炎で体調を崩してしまい、仕上げを一緒にすることが出来ず。とても残念。
その胃腸炎がなかなか手ごわく、抗菌薬を2種類飲んでも下痢が5日止まらず、数日バナナとリンゴ生活をしていたらさすがに衰弱してきたのでJICAの看護師さんに連絡すると、病院で点滴を受けることに。
これまで何回も体調崩したり、下痢をしたりはあったのですが、点滴は初めてでさすがにドキドキ。
で、日本とは点滴の入れ方?ルートのとり方?が違うみたいで、まず針を1本入れて、そのすぐ近くにもう1本入れて点滴を始める形でした。看護師さんは○○法ってその点滴のやりかたの手法があることを後から教えてくださったのですが、やってる最中はマダガスカルのお医者さん(風邪やら軽い胃腸炎の時など、前からお世話にはなっていて顔見知り)とマダガスカルの看護師さんと自分だけで、針の痛みやら(血管に入れてから中でぐにょぐにょされたし)方式の違いへの困惑に加えて元々衰弱していたのもあって失神しかけました。気づいたらベッドに横にされていました。
さすがにマダガスカルの事を知らない土地とはもう言いませんが、自分の慣れ親しんだ国ではなく外国、しかもアフリカの地で意識が遠のいたときは久しぶりに怖かったです。
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点滴も液が冷たくて?針が刺さっている手の甲から血管を伝って腕を通っているのが感覚としてよくわかり、反対の手の甲~指先がえらい冷たい。
そんな久しぶりに不安に襲われながらの初体験を終え、夜には点滴の効果もあって少し回復。夜は近くのホテルに泊まらせてもらい、翌日も念のため再度点滴を受け、随分よくなりました。
ちなみに料金は二日の点滴(各数時間)で約10000円くらい。
マダガスカル人の平均月給が約6000円くらいなので、現地の人からすると相当高価な治療を受けたことになります。
赴任当初から感じていますが、マダガスカルのような後進国でもお金さえあればある程度の治療が受けられます。しかし、一般的な現地の人からすると到底手の届かないような額です。命の価値って平等なはずなのに。本当に、最低限の医療を受けることが出来ずに失う命ってあるんだろうなと実感します(自分も手持ちの現金がなく、今回のように下痢が止まらず、清潔な水やトイレがなく、お腹に優しい食事をとることもできないような環境で暮らしていたらどうなっていたかわかりません。)。
そんなこんなで6月頑張って準備していた活動本番には参加できなかったわけですが、後日カウンターパートから当日の話を聞くと、音楽の機材を運ぶトラックが故障したりで時間通りに病院に到着できなかったというトラブルはありながらも、やり終えたときには参加した患者さんからも感謝の言葉をもらえたと嬉しそうに話してくれました。
正直自分もしっかり参加できれば最高でしたが、それよりもカウンターパート含め配属先のスタッフだけで何かをやり切ることが出来たこと、それに対してCPがやりがいを感じられたことが自分自身の達成感につながりました。久しぶりに活動してきてよかったなと思えました。
他にも6月は同僚のお子さんが男児割礼(マダガスカルは宗教とは関係なく伝統的に行われているらしい)をした後にあった親戚の食事会に呼んでいただいたり、前から見ていたマダガスカルの人力観覧車のアトラクションに乗ったり、独立記念日には首都で行われたドローンショーを見たり、近くのお世話になっているご家族のお子さんのキリスト教関連のイベント後に食事会に呼んでもらったり、今更マダガスカルが有名なバオバブが出てくる星の王子さまを読んだり、、、と、他にもたくさん初めての体験をしました。
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異国の地は1年半経過してもまだまだ知らないことだらけです。
7月は今のところ、時々配属先に来るカウンターパートの同級生が働いている病院もしくはカウンターパートが卒業した首都にあるマダガスカル唯一の作業療法専攻の大学を見に行けたらいいな、、、と考えています。
残りの任期もいよいよ短くなってきたので、なるべく心残りができないように一つずつ経験していければ。
それではまた!
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