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140円のAIR MAIL

12月のとある日、うちのポストに真っ赤な封筒に入った郵便物が届いた。
すぐに誰からか分かった。
海外からの郵便物。風くんからだ!!

うちの子供宛の郵便物だった。
子供が帰って来てから、スペインの風くんからだよ!と言って渡した。
中を開けると、ステキなXmasカード。
手作りのしおりも同封されていた。

それを見て、子供が
「あったかいね〜」と一言。
ニコニコ笑っている。

良かったね、素敵だね!!
そうだ、風くんにお返しに年賀状を送ろう!

風くんとは主人の地元の女友達のマオちゃんがスペインの人と結婚をして、向こうに住んでいる。
そのお子さんだ。
夏休みなど、日本に帰ってくる時には、うちの車で、バーベキューや釣りや川遊び、温泉などへ出掛けている。
マオちゃんは私より一つ年上で、とても自然体に話してくれて気を使わない素敵な人だ。
主人のお友達だけど、今では私のお友達でもある。
そして、ご主人のレオちゃん。
二人の出会いはマオちゃんがフラメンコをやっていて、スペインへ渡り、そこでレオちゃんと出会った。そして、一人息子の風くんを授かった。

私は三人とも大好きだ。
レオちゃんは日本に来ると色々気を使ってくれる人。マオちゃんが選んだだけの人だなと思う。
風くんはうちの子供よりもかなり年下で、今は小学生。走るのが大好きな小さいイケメンだ。

さて、風くんへの年賀状を書き終え、浅草寺で買ったお守りやラベンダーの小さい匂い袋も同封し、子供が封を閉じた。

これ、お母さんが郵便局から出してくるねと子供から預かった封筒を手にいざ、郵便局へ。

いったいスペインまでのAIR MAILって、おいくらするのだろう?

「AIR MAILお願いします」と窓口の女性にお伝えして郵便物を手渡した。
「どちらまでか書いてありますか?」と言われたので。
「書いてあります」と言い、
スペインまで送りたい旨を話した。
もちろん、封筒にもしっかり行き先の国名は書いてある。
すると、「140円です」と一言。
えっ?ええっ!?今何て?
スペインまでですよ、メルカリの送料よりお安いんですけど、いいんですか?
これは私の心の声です。
お財布から140円を支払い、窓口をあとにした。
郵便局を出てすぐに、主人へラインをする。
「スペインまで料金140円で送れたんだけど、大丈夫かなぁ?」
「そう言われたのなら、大丈夫なんじゃない?」
知らないおばあちゃんのとことかに届けられないかなぁ?ちゃんと風くんちまで届くかなぁ?
これもまた、私の心の声。

で、一ヶ月後、マオちゃんから無事に届いたと連絡あり。
風くん、すごく喜んでくれたみたい。

すごい、恐るべし、140円のAIR MAIL!!



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