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馬鹿と広告と私

 俳優の赤楚衛二が広告業界期待の新人として注目されているらしい。このことを知ったときわたしはつい「あの馬鹿がねェ」とつぶやいてしまった。
 赤楚衛二はデビュー作仮面ライダービルドで万丈龍我という人物を演じている。その万丈龍我は作中でいろんな人物に馬鹿と呼ばれているのだ。なのでわたしもつい、赤楚衛二を馬鹿と呼んでしまうわけだが、赤楚衛二が馬鹿なのではなくて、万丈龍我が馬鹿なのである。なのに、赤楚衛二はデビュー作で馬鹿を演じてしまったために私にずっと「馬鹿」と呼ばれる羽目になっている。
 これじゃ福くんのことを今でもまるまるもりもりだと思っているおじいちゃん、おばあちゃんたちと同じじゃん。
 しかも「万丈がねぇ」なら仮面ライダーを知らない人でも(昔演じた役かな)と類推してもらえる可能性もあるが馬鹿はハリネズミ並みにトゲトゲしている語句である。気をつけよう。もし赤楚衛二にあったとしても「万丈」か「プロテイン貴公子(これも万丈龍我のあだ名である)」にとどめて馬鹿は封印しておこう。赤楚衛二に会う予定はないが。
 最後に馬鹿なのは万丈龍我であって、赤楚衛二ではないということを再三強調してこの文章を終わりにしたい。
 


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