Ralph_w04.777

時々、ぼちぼち

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好きな言葉

生きる事は誰かと心を通わせること。                   山内 桜                 (君の膵臓をたべたい)

    • グミ 4話

      僕が彼女に初めて告白したのは中一の頃。 近所の夏祭りの時に彼女を見つけて、衝動的に彼女を追いかけた。告白した時に帰ってきた言葉は『部活を引退した時まだ私の事が好きだったらまた告白して。』だった。 僕は彼女に対する恋心が消えることがない自信があったのですんなり引いた。 次の日からも友達として彼女と接していた。 今思うとすごく優しく彼女は振ってくれていたのに。

      • グミ3話

        次の日、確実に僕の心境は変化していた。 今まで大嫌いだった彼女が段々と心許せる存在になっていく。僕達は課外学習の中で確実に仲良くなっていった。それからは毎日LINEをしていたし、学校でもお弁当を一緒に食べる中になっていった。 僕は小学校の頃から学校が嫌いだった。 カリカリと耳障りな鉛筆の音、学校で決められた囚人服、スポーツにか興味がなかった僕は喘息を言い訳にしてよく休んでいた。 中学でもサボると思っていたが、彼女が居たおかげで日々の学校生活がカラフルに見え、楽しくなっていた。

        • グミ 2話

          僕らの学校は入学してから少しすると1泊2日の課外学習がある。僕は犬猿の仲の女の子と同じ班になった。課外学習では山を歩いたり、班ごとにカレーを作るというベタなものだが、なんだかんだ結構楽しかった。 課外学習を通して彼女とはお互いの事を知り少し仲良くなった。 その日の夜、彼女とUNOをしようということになり風呂上がりに宿のロビーで待っていた。 そこに現れた彼女はドライアーが部屋にあるためまだ髪が濡れている状態でこっちを見て笑っている。その瞬間に僕の心は彼女に奪い取られてしまった。

          グミ。

          中学の頃のこの先、一生忘れないであろう青春の思い出が僕にはある。 始まりは入学式。 僕は比較的明るい性格だと皆からは言われている そして、ただのイタズラ好きの悪ガキだと。 入学式もいつも通り隣の友達と騒いでいた。 僕の学校は何校かの小学校の生徒が1つの中学校に集まってくる学校だったので同級生も知らない人がたくさんいた。 その時は名簿順で並んでいたのだが、僕の3番くらい後ろの女の子が僕たちに向かって言っている 『うるさい、だまれ』って。 まだ中学一年生だった僕は背も低い。 中学

          人生ドライブ。

          とてつもなく大きな世界の中の小さな街に住む小さな人間の声。 受験が迫る夏休み、何もしなくてもそれは向こうからやってくる。 進学、就職、フリーター、ニート……。 様々な道がある中で進学という名の峠にハンドルを切った僕は毎日白いルーズリーフと無数の文字と見つめ合う事になる。 自分の進んでいる道がこの先自分にとって幸福か分からない不安と期待が蠢くまどろっこしい状況の中で未来への地図をルーズリーフに書き殴っていく。この夏に見える景色はモノトーンだ。 久しぶりの夏祭り、花火。 周りの人

          人生ドライブ。