田口まいこ

詩と絵を描きます。短歌が好きです。日々のことを 書いていきます。

田口まいこ

詩と絵を描きます。短歌が好きです。日々のことを 書いていきます。

最近の記事

雨とところてん

夕方、絵を描き終わり散歩にでかけた。 外に出ると雨が少し強くなっていたが、 カッパと長靴と夕方は無敵である。 誰もいない砂浜で小躍りしたり自作の歌を歌ったりした。だれも見ちゃいない。 手に絵の具がたくさんついてた。雨に濡れて小さくはがれていく。きれい。 海の向こうの山は消えて、同じ鳥が3秒くらい距離をあけて帰っていく。 ショベルカーみたいな船だけが動いていて色が鮮やかに見える。 夕方には、夜ごはんとお風呂が待っているから 調子にのっていたがくしゃみがでたので、帰る。

    • ピノ

      書いてた詩が今朝、かたちになってきた。 自分のことをそのまま書いていたら 朝から頭がまわらなくなった。 かくことは、こころをたくさん使う。 もぐってもぐって、息つぎをしに水面へ向かい またもぐる。 昨日は詩を考えてもぐっている間にお気に入りのコップを割った。釜びらきで出会ったコップだった。こんな日はどんなに溜まっていても洗い物は絶対にしない。なぜか立て続けに割る傾向にある。 絵を描きすぎたり、言葉を考えすぎるとわたしは、日常の生活がうまくいかなくなる。 ぽんこつ具合が

      • 夕日と居酒屋

        夫に誘われて夕日を見に行った。 海に着いたときは、もう太陽は海の下にいた。 きっと夫が見せたかった夕日より時間はたっていたが空はオレンジ色をして、薄く淡く広がっている。 波の表面が、オレンジ色をさらい流れていく。 目の前の波に小さな雨が降り、じっと覗いたら小さな魚の群れが通りすぎた。 見ようとしないと見えないものばかり 見えたとしても本当は見えないな 砂浜に整備のトラクターのタイヤの後がついていて盛り上がったところを裸足で踏みながら歩く。ほろほろと砂がくずれていく感触

        • 雨のなかの塩鯖

          雨が降り出してひらけた高架下に座った。 海から川になろうとしている水が、灰色にひかりながら目の前を流れている。傘をさした人がたまに通り過ぎる。だんだんと電灯の数が増えていき辺りは白に染まりだしてる。 雨の音が遠くてとても心地いい。 煮詰まった詩を考えながら高架下に3時間くらいいたがまとまらなかった。夫が「もう帰りついたよ」と連絡が来たから来た道を戻る。 帰り道に、5センチくらいの蟹が、両手を上げて私の前を通りすぎ草むらに入っていった。とても速くて、シャキーンとしていた

        雨とところてん

          サイゼリアの日

          昨日は夫とサイゼリアに行った。 グリーンサラダ、生ハム、モッツァレラトマト、玉ねぎのズッパ、プチフォカッチャ、エスカルゴのオーブン焼き、辛味チキン、アスパラの温サラダ、ラムと野菜のグリル。 賑わう小さなテーブルで、夫が効率よく頼む。お皿に取り分けてては食べて、お皿を片付けて、注文してを繰り返した。 街中華みたいで、旅をしてるみたいだった。 私は家にばかりにいるので、こういうとき、遠くで旅をしている気分になる。 いつも飲まないワインをデカンタで飲んだ。小気味が良い。

          サイゼリアの日

          りんご粥とすりりんご

          朝は早く起きる。今日も海は白くて、空はまだ少し朝日の明るさが残っていて、しばらくぼんやりしてた。 お腹が空いていることに集中したら、りんご粥が急に食べたくなった。 昨日、蒸し暑いなかたくさん歩いて気疲れもしてほてった体をしている。 そしてりんごがある。 りんご粥は、ウー・ウェンさんの「蒸しものお粥」の本に載ってるレシピで、もち米、りんご、水だけでつくるお粥。 レシピでは、もち米を30分浸けるとこから始まるが、わたしは冷凍のごはんでつくる。 好きな量のりんごをりんごの切り

          りんご粥とすりりんご

          とうもろこしむす

          6月になると、とうもろこしが多くなり嬉しい。 黄色の粒がたくさん詰まった身をかじるのは、 ただただ幸福だ。 今朝は、とうもろこしを蒸籠蒸しにした。一緒に青梗菜、ブロッコリー、えびを入れた。 とうもろこしのひげと芯をとり、葉のまま入れたので、葉の上にえびをのせた。 (我ながら、良い思いつきで嬉しい) 蒸し上がると、すべてがほくほくしてる。 わたしは、毎日何かしら蒸している。このほくほくに、塩をかけて食べるのがおいしい。 とうもろこしは、蒸されて綺麗な黄色をして、食べられる

          とうもろこしむす

          月と落ちる

          昨日から7月頃に引っ越す家に来ている。 前回ここへ来たときより、木苺が大きくて立派なものが多かった。夫が草刈りをするから、庭の木苺を丁寧に探して集めた。ほのかに酸っぱくて甘い。 来るときに、百均でプラスチックの白いリコーダーを買ってもらった。 絵を乾かす合間に吹いた。外れる音も、未だにうまく押せない右手の小指も、なんとなく覚えている指をたよりに吹くのは楽しかった。 折坂悠太さんの揺れるを適当に吹いた。 なんだかはまってしまい、夜はおふろの中で、 庭と、布団のなかでも吹い

          5月15日 朝

          朝から餅を鉄皿で焼く。 小さな鳥の声と、カラスの声がする。 新しく引っ越す家に、一泊二日で1人来ている。 引っ越し先は田舎。 餅、野菜、ツナ缶、ドライフルーツ、きなこ 蒸し器を持ってきた。 今回は、自然を描く仕事があったので、絵を描きにきた。夕方、夫が迎えにくる。 内壁、外壁塗装の見積もりで、まだ荷物はなくて すっからかんと、山と畑。 どうなるんだろう、田舎暮らし。 意外と餅は丸く表面はパリパリと美味しそうに焼けた。 紙コップで、きなこと食べる。 きなこもちは、外

          日本画の白色

          ここのところ、日本画の画材で実験してる。 繊細で、とても奥深い。 私は白色を塗ることが多く、白を重ねていけばいくほど日本画特有の白を塗りたくなった。 今日は胡粉を塗るまでできて、あ、とても好きだなと思った。 粉のような白が美しくて、いろいろな肌の様子がみえた。 白はわたしにとって特別なように思う。 明日も色々してみよう。

          日本画の白色

          10月の目標(3つ)

          ・日本画を初める。(明日は下地づくり) ・短歌を毎日つくる。 ・いちじくを一気に食べない。

          10月の目標(3つ)

          秋の短歌

          強さなどいないと秋がおいかけて さわろうとしたきみの背に羽

          夜の短歌

          琥珀糖 青さを残す月の夜 かじれば花のような星くず

          ライブペイントと夜中

          夜中の3時前 目が覚めてしまった まだしっかりと夜の色している。 眠れなくなった。 7月に個展をすることになった。 場所は、10年前に学生の時に5年働いてた喫茶店。 在廊中にピアノ奏者の方と少しライブペイントをすることが決まった。 私が働いていた時に、ピアノやアコーディオンで 演奏していた素敵な方。 喫茶店ではグランドピアノがあり、よくコンサートが行われる。 アルバイト時代は、コンサートの時間は、電気を落としたカウンター内で音を立てないようデザートなどの用意をしなが

          ライブペイントと夜中

          朝と短歌

          一面にビルが染まりし朝焼けの 私の青はどんどんと濃く 一面にビルが染まりし朝焼けの 私の青はどんどんと濃く

          短歌との出会い

          短歌に2022年の年末に出会いました。 クリスマスにコロナにかかってしまい、何もできずに寝込んでました。 私は喉がもともと悪くて、とても悪化してしまい、展示も近づいてきているのに絵が描けなくて 苦しくて不安でいっぱいでした。 先に回復した夫に「読みやすい本を選んでほしい」とお願いしました。 10冊選んでくれて、その中に入ってたのが、岡本真帆さんの歌集「水上バス浅草行き」でした。 心にすっと入ってきて、揺れ続ける。 短な言葉に、風景や質感や心が見えたような そしてそれがず

          短歌との出会い