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魔王と勇者

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勇者とは

 焚き火がぱちぱちと火の粉をはぜながら、俺たちを照らしていた。火の音は深い森の中で木の葉の擦れる音を遮っていた、まるで俺たちを闇から守護するように。

「そろそろ夜が明ける。魔王城はもう目の前だ。」

 俺たちは魔王を倒しに来ていた。
5人組の少数精鋭パーティーで、魔族の防衛線を掻い潜ってここまで来た。
魔王の寝首をぶった斬りに行く前の最後の休憩をしてるわけなんだが、やっぱり俺たちの空気は少し重た

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証明

父は歴史家だった。
この大陸に刻まれた人類の歴史を調べることを生業としていた。
私は幼い頃から様々な古代遺跡に連れていかれてはそこで父に歴史を教えられた。
父が話す人類史が好きだった。
千何百年と続く人類の歩みを語る父はとても楽しそうで私も父のような歴史家になりたいと思っていた。

しかし、それも遠い昔のこと。
父は事故で亡くなり、程なくして私は激動の時代に巻き込まれることになる。

魔王と勇者。

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