私が結婚をしない本当の理由

この本を読みながら、
ふと自分のことを振り返った。

なぜ私は結婚しなかったのか。

いや、厳密に言うと一度結婚してます。
半年ばかり。
短いっ笑

これに関しては、
ある意味、
交通事故に遭ったようなものだと
思っていて、
だからと言って相手を責める気もなく
何事も自分の選択だし、
相手をどう見ていたかも含め、
人生勉強だったなぁと思っている。
それにしては
だいぶ苦しく、
辛い勉強だったけれど。

若い頃は、28歳くらいで結婚して
子供を産んで…というストーリーが
自然にやってくるものだと思っていた。

でも、自分の場合、

仕事が好きだったということ。
生活の9割を仕事に費やすことに
何のためらいも疑問もなく

そして、もう一つは、
両親への想い。

ミラノに5年いる間に
婚約をした彼がいたけれど、
優しくて理解のある彼は
私が日本に帰って教師に戻ることを
受け入れてくれ、
更に、親を大切にすることにも
同じ価値観を持っていて、
自分たちが離れ離れになっても
仕事や親を優先する道を選ぶ。
そんな考えを持っていた私と彼。

離れてから数年は、お互いに
日本とミラノを行ったり来たりし、
3ヶ月に一度会うことがちょうどよく。

彼も出張の多い仕事だったし、
私は私で、平日は仕事一筋。

夏休み、年末年始、ゴールデンウィーク
そこで会うのが互いの生活ペースに
ちょうど合っていた。

でも…それが崩れたのは…
彼がまずは
寂しさに耐えられなくなった。

そして私も
離れていても大丈夫と思っていたけれど
自分を分かっていなかった。

日々の仕事のプレッシャー
苦しさや辛さ
それを吐き出し、
受け止めてくれる人が
そばにいないとダメだった。

それでも、彼とはずーっと
LINEで顔を見ながら毎日
コミュニケーションは取っていた。

でも…3年前
私がどうにも忙しくなり
精神的にも疲れ果て
毎日帰るのは22時過ぎになって
彼に連絡をするパワーがなくなった。

自分を必要とされないと
彼は感じ始め
心も距離が開いていった。

そしてコロナです。

イタリアに行けなくなった。
日本に来れなくなった。

これが大打撃。

会えないことが
二人の間をどんどん遠くした。

でもね
コロナは結果論であって

そもそも
親のために
仕事のために
帰国した時点で
こうなることは
決まっていたように思う。

私が結婚しなかった本当の理由。

彼よりも仕事と親を優先したから。

今もしミラノに残っていたら
きっと婚約指輪は結婚指輪に変わり
私の名前にはミドルネームが
入っていただろうなぁ。

でもそれは
叶わなかった夢。

それも私が選んだ道。

今も好きな人はいるけれど、
絶対にその人を悩ませたり
悲しい思いはさせたくない。
と言いつつ…私の好きという想いが
既に迷惑をかけているのだけれど。

大好きだから守りたい。
そう思えるのは、
いろんな経験をしたからかな。

いろいろあるね。
人生は。



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