見出し画像

落語に学ぶ間の取り方

オヤジブログ怪気炎 vol.116

先日、春風亭一朝、一之輔の親子落語会を聴きに行ってきました。立板に水のごとく一気に話したあと、間を置いて聴き手の耳を引きつける。さすが噺家です。
ボクは教師稼業で生計を立ててきたのですが、未だに日本の公立学校の授業は、40人近くの子どもたちを前にした一斉指導が中心です。どうしても声を張るので、教師の中には喉を痛めてしまう人も少なくありません。声は商売道具なのですからメンテナンスが必要なのですが、ボイストレーニングを受けている人は少ないですし、そもそもそのような時間が作れません。
時々試していたのは「息を止めたり、吸ったりする間の取り方」です。一本調子で話している間に、息を一瞬でも止めて間をつくる。そうすると子どもたちの呼吸も不思議なことにシンクロして、小声で話していた子がいきを止めて集中するのです。
落語家に限らず講談師や舞台俳優など、技ありの話し方から学ぶことができるプロは、たくさんいそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?