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蒸気機関車が動くまで

オヤジブログ怪気炎 vol.110

今はあまり走っていないが、昭和前期まで鉄道の主力は蒸気機関車であった。煙をモウモウと噴き上げて爆進する姿は、高度経済成長に邁進していたオヤジの姿と重なり、多くのSLファンがカメラを片手に蒸気機関車を追いかけて、全国を飛び回っていた。
この蒸気機関車。現在でも運行している路線がありますが、実にメンテナンスが大変で手間のかかる代物であります。そこが人間くさいと思える所以なのでしょうが。
動き出すためには、まず石炭をガンガン燃やして高温のガスを発生させます。このガスをボイラーに通して水が水蒸気となり、その圧力でシリンダーを動かして走るわけです。スイッチオンで動いてくれるわけではありません。
人間だって、モチベーションを上げて動き始めるために、ひと手間ふた手間必要な御仁はいらっしゃる。しかも人間の場合は石炭のようにこれを燃やせば熱くなるという燃料が、それぞれ違うのです。
けれど気持ちが熱くなるとか魂が燃えてきたとか、ちょっと昭和風ではありますが、自分という機関車が走り続けるためには、まだまだ必要な動機づけだと思っています。

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